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フランス農業大臣、フランスワインの危機的状況に対する具体的施策に言及 【フランス】 2005年6月22日

2005年6月19日、ボルドーで開かれていたVinexpoにおいて、フランス農業相Dominique Bussereau氏は、『現在のフランスワインにとって最も基本的で重要なことは、我々が市場に提供するワインがシンプルでわかりやすいものであるべきだ、ということだ。』と述べ、フランスワインをプレミアム品と普及品のふたつのはっきりとしたカテゴリーに分け、普及品については消費者にできるだけわかりやすくするように改めるべきだと表明した。

二つのカテゴリーの区分けについては、INAOとONIVINSのふたつのワインに関する規制団体が共同でその作業に当たってきたと同氏は述べた。これに関して『一方ではワインは特定の地域やテロワールと強く結びついた存在であるが、一方ではさまざまな消費者に適応でき、より迅速な市場変化への対応が必要な生産物でもある。』

つづけて『現在ワイン生産者の10パーセントは存亡の危機に瀕しており、フランスワインの危機的状況が直面している諸問題を解決していくために数々の新しい基準や施策を打ち出していく』と表明した。

また『フランス政府はEUからフランスワインに関していくつかの例外的措置、とりわけ余剰ワインを蒸留することに対する補助金を獲得した(1)が、フランスワインが直面している一連の深刻な問題のなかで、AOCワインに関しても重要な規準の変更もおこなわれている。』と語った。

補助金を出すことでぶどうを引き抜き、ぶどう園を閉鎖することを奨励することは重要な施策となっている。

『フランス政府として、フランス中のそれぞれの地域のワイン通商団体に“政府の固い意思”を伝え、地域のそれぞれのワインがはっきりと区別されたふたつのカテゴリーのどちらに属するのか、つまりAOCであるのかヴァンドペイやテーブルワインにするのかを問うことになる』と述べた。


(1)余剰ワインの蒸留に対する補助金についてはこちらをどうぞ。

【関連ページ】

新しいフランスワインのカテゴリー創設の議論が再燃 【フランス】 2005年6月22日
アペラシオンシステムは意味がない? 【フランス】 2005年5月2日



【Behind the Scene】

過去何年にもわたってのフランスワインの世界市場での厳しい状況は、一向に改善の兆しが見えません。理由はいくつかあるようですが、大きな問題は次のようなものです。

長期的には
(1)オーストラリア、チリ、などをはじめとするいわゆるニューワールドワインの台頭
(2)国内需要の減少
短期的には
(3)ユーロ高
(4)イラク戦争不支持によるアメリカ市場での苦戦

現象的には上記の理由が挙げられますが、根源的な問題としてコストパフォーマンスの問題があることは否定し得ないようです。つまりボリュームゾーンでは、ほかの生産地のワインと対抗しづらくなったということでしょう。

さらにフランスワイン特有のラベル表示方法が世界の消費者には理解されず、消費者にはそれがどんなタイプのワインなのかわからないので買いづらい、という現象が起こっています。それは、ニューワールドといわれる産地のワインはぶどう品種が表示してあり、いまや世界の消費者はそれを手がかりとしてワインを選ぶという実態があるからです。

フランスワインのぶどう品種のラベルへの表示は、現行のAOCの基準ではできないことから、フランス国内で大きな論争となっています。Cepage de Franceなどの新しいカテゴリー作りの提案はその一環です。






       

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