アデレードヒルズのぶどう畑の3分の1、1100haが大火で焼失

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アデレードヒルズのぶどう畑の3分の1、1100haが大火で焼失　【オーストラリア】　2019年12月24日

南オーストラリア州のワイン産地Adelaide Hills（アデレードヒルズ）で、2019年12月20日に発生した大火で、同地域全体のぶどう畑3,300ha（ヘクタール）のうち、3分の1にあたる1,100haが消失した。今回の大火は、Cudlee Creek fireと名付けられた。

アデレードヒルズ全体で焼失した面積は25,000haに上り、そのうち1,100haがぶどう畑だった。この大火でのワイン被害は794,000ケース、金額で2000万豪ドル（およそ15億円）に上ると見られる。

アデレードヒルズは、オーストラリアのワイン産地の中でも冷涼な産地として知られているが、このところオーストラリア全体を襲っている熱波と乾燥が延焼に拍車をかけたと見られる。

この大火では、Anderson Hill, ArtWine, Barristers Block, Bird in Hand, Emmeline Wines, Geoff Weaver, Henschke, New Era Vineyards, Nova Vita Wines, Petaluma, Riposte Wines, Simon Tolley Wines, Tilbrook Estate, Tomich Wines, Turon Wines, Vinteloperなど、多くのワイナリーが被災した。

ぶどう畑と一緒に家や醸造設備、農業機器などを失ったワイナリーもあり、失意の中からの再建には時間がかかりそうだ。

ワイン愛好家に向けて、上記のワイナリーの残っている在庫の購入を呼び掛け、同地域のワイン生産者の公式基金募集サイトGo Fund Meを立ち上げ、サポート基金を募っている。

【関連ページ】

『カリフォルニアの大火災はようやく沈静、ワイン産地は復興へ　【アメリカ】　2017年10月25日』
『日本の大震災にワイナリーからの寄付申し出が続々―思わぬ障害も　【アメリカ他】　2011年3月25日』
『オーストラリア、熱波襲来でぶどうが危機に　【オーストラリア】　2009年2月9日』

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