ナパのColgin（コルギン）、LVMHに売却

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ナパのColgin（コルギン）、LVMHに売却　【アメリカ・フランス】　2019年10月19日

カリフォルニア・ナパのカルトワイン、Colgin Cellars（コルギンセラーズ）がフランスのLVMH（モエヘネシー・ルイヴィトン）に売却された。売却金額は明らかにされていない。

Colgin Cellarsはナパのいわゆるカルトワインのひとつで、現在もワイン入手のウェイティングリストは2年待ちの状態となっている。

Colgin Cellarsの創立者であるAnn Colgin氏には子供がなく、後継者も見当たらないため、ワイナリーの売却は必然とも思われるが、売却の決定は簡単ではなかったようだ。なぜならワイナリーの起業以来、心血を注いできたワイナリーを簡単に手放すわけにはいかなかったし、私が去った後ワイナリーとブランドをきちんと引き継いでくれる人が必要だったと語る。

たまたまLVMHの会長Bernard Arnault（ベルナール・アルノー）氏と知り合うきっかけがあって、彼の芸術と博愛の精神に関心を持ち、Arnault氏にならワイナリーを託すことができると思い、話が進んだという。

Colgin氏は1996年に4エーカーの小さな区画を買い、ぶどうを植えることからワイナリーが始まった。現在では年間40,000本のワインを産し、現在も8,000人がウェイティングリストでそのワインの入手を待っている。

Colgin Cellarsのワインはシラーが$340、IX Estate, Tychson Hill,Cariadの三つの区画のカベルネブレンドが1本$650で販売されている。

LVMHはColgin Cellarsの60パーセントの株を取得し経営権を得るが、Ann Colgin氏は彼女のワインメーカーとともに今後もリーダーシップを発揮すると語っている。

2017年には同じくナパのカルトワイン・Schrader Cellars（シュレーダーセラーズ）がConstellation Brands（コンステレーションブランズ）に売却されている。

【関連ページ】

『コンステレーション、ナパのカルトワイン・Schraderを買収　【アメリカ】　2017年6月21日』
『2019年のナパ・プレミアオークションの概要　【アメリカ】　2019年2月28日』

『Opus One（オーパスワン）、TCA汚染でバレル業者を訴え賠償を請求　【アメリカ】　2018年12月16日』
『Penfolds（ペンフォールズ）、ナパでワイン生産へーシャンパーニュやブランデーも　【オーストラリア・アメリカ】　2018年7月6日』
『ナパの大多数のワイン生産者、2017年までにぶどうの植え替えを計画　【アメリカ】　2016年11月12日』

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