WORLD FINE WINES   on line
Wine Brokerage & Education Servises
ワールドファインワインズ                                                     for Wine Industry Professionals
HOME
WINE MAKING
VITICULTURE
TASTING
MARKETING
HAVE A BREAK
WINE TALK
ABOUT US

SITE MAP


ワインビジネスサポート 電話サポート  エデュケーションプログラム 専門資料のご提供  ニュースレター
Google
WWW を検索 worldfinewines.com を検索




Home >

シャトー・ディケム、ビオディナミに転換 【フランス】 2019年5月16日


フランス・ソーテルヌ(Sauternes)の銘醸シャトー・ディケム(Château d’Yquem)は、そのぶどう栽培をビオディナミ(biodynamics:バイオダイナミックス)に転換している。

これは、2019年5月にボルドーで開かれたVinexpo(ヴィネクスポ)のGrands Crus Classés en 1855のディナーの席で、シャトー・ディケムのオーナーであるBernard Arnault(ベルナール・アルノー)氏によって発表された。

Arnault氏によると、近年ディケムは完全なオーガニック栽培の道をたどっていて、すぐにもビオディナミの畑になると語った。現在試験的におよそ50ヘクタールの区画をビオディナミ農法で運営しているとされる。

ちなみに同氏が所有するサンテミリオンのChâteau Cheval Blanc(シャトー・シュヴァルブラン)もビオディナミに転換中だと伝えられるが、これに対してはシュヴァルブランのPierre Lurton氏は、ビオディナミには強くひかれるが、現段階ではミルデュー(mildew:ぶどうの病気)の発生リスクが大きく、完全なビオディナミへの移行は現実的ではないと語る。

現在ボルドーの著名なシャトーの中には、ぶどう栽培をオーガニックやビオディナミに転換しているところがいくつかある。

マルゴー(Margaux)のPalmer(パルメ)やポーイヤック(Pauillac)のPontet-Canet(ポンテ・カネ)、ソーテルヌ(Sauternes)のGuiraud(ギロー)などがよく知られた存在だが、ほとんど知られていないがChâteau Latour(シャトー・ラトゥール)も、最近完全なオーガニックヴィンヤードとなっている。

ボルドーでのオーガニックあるいはビオディナミによるぶどう栽培には懐疑的な見方も多く、2018年ヴィンテージでのミルデューの発生によるパルメとポンテ・カネの悲劇的なダメージによる収穫減は、その実践のリスクを見せつけることになったともいわれる。




【関連ページ】

オーガニックワイン考
EU、オーガニックワインのルールを定義・発効 【EU】 2012年2月14日』

シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem)、2011年ヴィンテージのプリムール売りを保留 【フランス】 2012年6月14日』
Chポンテ・カネのセカンドワイン、AOCの認証を得られず 【フランス】 2014年10月31日』
Nicolas Joly(二コラ・ジョリー)氏、ロワールのワイン団体から離脱 【フランス】 2015年2月23日』

ビオディナミのワイン生産者、殺虫剤不散布で訴追を受ける 【フランス】 2013年11月29日』

 【過去のワイントピックス一覧へ




WORLD FINE WINES
について
WORLD FINE WINES
エデュケーション
プログラム
WORLD FINE WINES
電話サポート
ワイン専門資料の
ご提供
ニュースレター(無料)
のお申込み
 




Home >




       

| Home | Wine Making | Viticulture | Tasting | Marketing | Have a Break | Wine Talk | About Us | Site Map |
  WORLD FINE WINES  All Rights Reserved   プライバシーと諸条件