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| Home > Henri Jayer（アンリ・ジャイエ）のワイン、総額3000万ユーロ（およそ40億円）で落札―オークションで 【スイス・フランス】 2018年6月20日 ブルゴーニュの伝説的なワイン生産者・Henri Jayer（アンリ・ジャイエ）のワインが、スイスのジュネーブで行われたオークションで、総額3000万ユーロ（およそ40億円）ですべて落札された。 出品されたのは1970年から2001年のヴィンテージの209本のマグナムを含む合計1,064本のワインで、あのVosne-Romanee Premier Cru Cros-Parantoux（ヴォーヌロマネ・プルミエクリュ・クロ・パラントー）も含まれる。 当初の落札予想価格の総額は、570万～1120万ユーロ（7億5000万円～15億円）程度と見られていたが、予想を大幅に上回る結果となった。 世界で最も高価なワインはRomanee Conti（ロマネ・コンティ）だと思われるのが一般だが、Henri Jayer（アンリ・ジャイエ）は2006年に84歳で亡くなっていて、現行ヴィンテージがもはや存在しないのも手伝って、おそらくはHenri Jayer（アンリ・ジャイエ）のワインに世界で最も高価な値が付くと言われる。 ロマネ・コンティにしてもアンリ・ジャイエにしても、流通するワインには偽物が非常に多いとされるが、今回のワインはアンリ・ジャイエ氏の個人の所蔵ワインで、氏の二人の娘LydieとDominique Jayer氏から出ており、正真性は確実だ。両氏はオークションにも出席した。 LydieとDominique両氏は、父の残したこれらのワインを自分たちで飲み切ることはできず、ワインの愛好家の方の手に渡ることは自然ななりいきだと語っている。 最も高い価格がついたロットは1978年から2001年の15本のマグナムのVosne-Romanee Cros-Parantouxのシリーズで、それぞれのロットは237,000～406,000ユーロ（3100万円～5300万円程度）で落札された。最高額がついたのは、1999 Cros Parantouxのマグナム6本セットだった。 事前の予想価格ですら高いと思われていたのが、実際にはそれを大きく上回る結果となったのは、投機の要素が強く働いたことと、正真のHenri Jayerが手に入る最後の確実なチャンスだと見られたためだと見られる。 LydieとDominique Jayer両氏は、これらのワインは喜びを分かち合って飲まれるために造られたものであることを忘れないでほしいと訴え、価値の上昇を待つために埃をかぶったままワインを放置しないでほしいと語った。 落札されたそれぞれのボトルにはシールが貼られ、その出所と正真性が保証される。
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