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史上最高値のピノノワール落札 【スイス】 2011年5月23日


2011年5月17日、スイス・ジュネーブで行われたクリスティーズのオークションで、1945年ヴィンテージの Romanée-Conti(ロマネ・コンティ)が、1本US 123,899ドル(現行為替換算で1016万円)で落札された。

この価格は、過去に取引されたブルゴーニュワインの最高価格となった。落札したのはアメリカのコレクター。

1945年のRomanée-Contiは、600本しか造られず、第2次世界大戦の終結年で、しかもフィロキセラ禍(phylloxera)を免れた自家根のぶどうの木の最後の年のワインで、極めて希少性の高いワインといわれてきた。

ちなみにロマネ・コンティのぶどう園は1946年に全面的に植え替えられ、新しいぶどうの木から収穫されたぶどうで造られた最初のヴィンテージは1952年で、したがってロマネ・コンティに1946年から1951年までのヴィンテージは存在しない。

現実的に、現在までに何千本というRomanée-Conti 1945年が取引対象となっており、生産本数をはるかに超えるワインが取引されている。その特殊性により、1945年のロマネ・コンティには偽造が横行し、おそらくは市場で取引されるロマネ・コンティ1945年の大半は偽物ともいわれる。

ただし今回落札されたワインは、DRC(Domaine de la Romanée-Conti)のオーナーであるAubert de Villaine氏が2007年にジュネーブでのクリスティーズにチャリティオークション用として出したもので、出所は確実だ。


 ちょっとコラム

Romanée-Contiの畑は1945年当時、1860年代にフランス全土を襲ったフィロキセラ禍(phylloxera)を免れて自家根のぶどう園を維持した、ブルゴーニュでも最後のぶどう園のひとつだった。

しかし当時すでにぶどうの樹勢は衰え、収量は極端に低下していた。それゆえこの年は、わずか600本分のぶどうしか収穫できなかったようだ。

そこで1945年のヴィンテージを最後にぶどうの木を引き抜き、1947年にフィロキセラの耐性を持つ台木に接ぎ木をして、新しいロマネコンティのぶどう園としてスタートした。

現在、畑の実面積は1.63ヘクタールで、2003年から2007年の年平均の生産量は5,600本程度と言われる。




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