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Home > イタリアのワインスキャンダル、今度はフリウリで 【イタリア】 2015年10月10日 ワインのスキャンダルというのは、大きなものから小さなものまで世界各地で頻発している。どの国での発生が多いというのはなかなか明確ではないが、イタリアは中でも多い印象がある。 中でも2008年に起こったBrunello di Montalcino(ブルネロ・ディ・モンタルチーノ)のスキャンダルは、その鎮静に大きな労力を割くこととなり、ブルネロの正真性をめぐって生産・流通サイドとも、混乱をきたした。 また最近では、Prosecco(プロセッコ)の偽造問題などもクローズアップされるなど、スキャンダルの多さは確かに目につく。 今回のスキャンダルは、イタリア北部の生産地Friuli(フリウリ)でおこった。内容は、フリウリのいくつかのワイン生産者が、自身が造るソーヴィニオンブランに使用が禁止されている香り増強剤を添加して、ワインを操作しているというもの。 イタリア当局は2015年8月、地域の17のワイナリーと少なくともひとりのワイン醸造コンサルタントの研究室を立ち入り捜査している。その中には、著名なワイナリーTiareとSpecognaも含まれている。 この添加剤は、今のところ正体は不明だが現地では“魔法の一滴”と呼ばれ、ソーヴィニオンブランに普通とは異なる独特の香りを与えるとして、醸造コンサルタントRamon Perselloのすすめで多くのワイナリーが使っていると当局は見ている。ただし、この添加物の使用による健康被害はないとしている。 また著名なワイナリーで働く従業員は、この香り増強剤はフリウリのワイン生産者に広く普及していて、長年にわたって使われていると証言している。 更に上記の著名なワイナリーTiareとSpecognaは、Tiareは世界的に影響力のあるイタリアワインの評価本Gambero Rosso Guide(ガンベロ・ロッソ)で新進気鋭のワイナリーとして編集者から指名を受け、またSpecognaは2015年5月、Concours Mondial du Sauvignon (International Sauvignon Competition)でイタリア最高のソーヴィニオンブランとされている。 今回のスキャンダルを受け、ガンベロ・ロッソは2016年版 Gambero Rosso Guide to the Wines of Italy発行に当たり、同誌で与えられる最高評価であるTre Bicchieri(トレビッキエーリ)からフリウリのソービニオンブランを外すなど、対応に追われている。 ワインのスキャンダルの中で、ワイナリー自身がワインに操作を行うとなると、これは外部からは非常にわかりづらい。イタリアワインの専門家からは、こうしたワインを高く評価したメディアに対して批判も上がっているが、テースティングでそれを的確に指摘できるかということを考えると、巧妙に仕組まれたワインでは非常に難しいのではなかろうか。 今回のスキャンダルがどういう経緯で表面化したかは不明だが、過去の事例のいくつかは内部告発による。ワインを偽装したワイナリーは、発覚すれば立ち直ることができないほどの痛手を負うことを覚悟すべきだろう。
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