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ブルネロの正真性をめぐって騒動 【イタリア】 2008年4月9日


Brunello di Montalcino(ブルネロディモンタルチーノ)にSangiovese(サンジョベーゼ)以外のぶどうが使われているとして、数万ケースに及ぶブルネロがその疑いの検査対象となり、2003年のブルネロの販売が中止された。

調査を受けているワイナリーには、Antinori(アンティノリ)、Frescobaldi(フレスコバルディ)、Castello Banfi(カステロバンフィ)、Argiano(アルジアーノ)などの大手も含まれている。混ぜられたSangiovese以外の品種は、Cabernet SauvignonとMerlotで、混入の割合は1パーセント以下とされる。

このニュースは、世界最大のワイン見本市のひとつVinitaly(ヴィニタリー)の開催に合わせる形で発表されたが、裏に何らかの意図があるのではないかとも見られている。

確かに規則によれば、Brunello di Montalcinoを名乗るにはSangiovese100パーセントでなければならないが、実際は100パーセントのストレートバラエティのワインなど存在しないという生産者も多い。

一方で、たとえ1パーセントでも別の品種が混入すれば、ブルネロの個性と哲学が変わってしまい、そうしたワインはBrunello di Montalcinoを名乗るべきではないという意見もある。

今のところ検挙された生産者はいないが、何らかの決着を見るには今しばらくかかりそうだ。


(参考)Brunello steps up controls following fraud investigation, Decanter



【関連ページ】

アメリカ、すべてのブルネロを輸入停止に 【アメリカ・イタリア】 2008年5月15日』
アメリカ、ブルネロの輸入停止を延期 【アメリカ、イタリア】 2008年6月4日』

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