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EU農業委員長、「.wine」と「.vin」ドメインの使用に懸念 【EU】 2013年9月14日


EU農業委員長(European agriculture commissioner)のDacian Ciolos氏は、現在事前登録が進められているふたつのインターネットドメイン「.wine」と「.vin」について、ヨーロッパのワイン産地を保護するために、一時的に事前登録を凍結することを求めている。

ドメインとは、「.com」とか 「.jp」といったインターネット上にウエブサイトを運営するときに、そのサイトの名前の最後につけられる識別のようなもので、ネット上にサイトを開くには、何かのドメインを取得する必要がある。

最近では非常に多くのドメインが認められるようになって、たとえば「.tv」とか「.travel」など、そのドメイン名を見るとどんなカテゴリーのサイトかを連想させるドメイン名の導入が進んでいる。

「.wine」と「.vin」についてはまだ実用化はされていないが、EU農業委員長は、例えば「Bordeaux .vin」とか「Rioja.wine」と言ったサイトが登録されたときに、そのサイトがワインやワイン産地と何の関係もないサイトだった時には大きな問題となるとしている。

EU農業委員長Ciolos氏はこの問題に対し、同じEU委員会のデジタル問題委員長(Digital Agenda Commissioner)であるNeelie Kroes氏と共同で、一般ドメインである「.wine」と「.vin」の使用を、サブドメインのルールが国際的に明らかになるまで差し止めるべきだと主張する。

しかしながらこの問題については、アメリカに本拠を置き、世界中のドメインを管理しているInternet Corporation for Assigned Names and Numbers (ICANN)は反対の立場をとっている。

EU農業委員会はこの問題を注視し、法律と外交の両方の観点から精査し、とりわけgeographical indications(地理的な表示の保護)から派生するEUの知的財産権を守ることに注力するとしている。



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