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ラベル表示規制で、EU内で販売できないワインが多数出現 【EU・アメリカ】 2009年5月23日


EUとの合意で、従来ヨーロッパ産以外のワインに使用されていたchateau, classic, fine, noble, ruby, superior, tawny, vintage, closといった語句やフレーズが、ラベルに表示したりワイナリー名として使えなくなることに関連して、何百というワインがその影響を受けている。

EUの規制では、EU内で商標登録がしてあれば、今のところそれらの語句の使用は許可されることになっているが、2009年後半にもその保護も取り消される可能性があるという。

ワシントン州に本拠を置く大手ワイナリーChateau Ste. Michelle(シャトー=サン・ミシェル)やカリフォルニア・ナパバレーの名ワイナリーClos du Val(クロ・デュ・ヴァル)などは大きな影響を受ける代表的なワイナリーだが、アメリカの多くのワイナリーはEUを最大の輸出先としており、ワインブランドの変更やワイナリー名すら変えなくてはならない事態に直面し、その扱いに頭を悩ませている。

2006年のEUとアメリカとの合意では、いくつかのワイナリーがすでに使っている語句は、引き続き使うことが許されるとの合意があったが、EUは2008年秋、chateauと closの使用を禁止すると発表した。

アメリカ側のワイン生産者は、緊急に対応策を検討しているが、すぐに解決策が見出されるという見通しは立っていない。Clos du Valは、すでにワイナリーの名前を変えるよう迫られている。

EUは、同様の合意をオーストラリアとも結んでおり、オーストラリアではポートやシェリーの語句を使ったオーストラリア産ワインの商標変更に、政府が多額の補助金を支出して、ブランド名の変更を補助している。



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