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ニューヨーク、外食での大容量の糖分たっぷりのジュースの販売を禁止へ 【アメリカ】
2012年9月20日


ニューヨーク市では、バーやレストラン、オフィスでの喫煙は禁止されている。またトランスファット(trans fats:トランス脂肪酸)の使用も禁止している。ファーストフード店では、メニューにカロリー表示が義務付けられている。

それに加えて今回ニューヨーク市では、レストラン・カフェ・路上スタンドなどの外食店で、16オンス(約450ml)以上の容量の炭酸飲料とその他の糖分たっぷりの高カロリードリンクの販売が禁止された。ただし実施は2013年3月から。

今のところニューヨーク以外の全米で、外食店でのソフトドリンクの容量の規制が肥満退治になるとして規制を導入した都市はないが、関係者はこの規制が効果を発揮するかどうかを関心を持って見ているようだ。

ニューヨーカーたちが素直にこれを聞き入れるのか、規制対象になっていない市内に何千店とあるコンビニやスーパーマーケットに単に購入をシフトさせるだけなのか、規制当局も飲料メーカー側もその行方に関心を寄せているようだ。

こうした規制に対しては、自分のすることには自分で責任を持つという思想を背景に、アメリカでは個人の自由の侵害と見る向きが多いようで、ニューヨークタイムズの世論調査でも、6割の人は規制導入に反対している。

スターバックスでは24オンス(約680ml)のフラプチアーノを販売していて、カロリー量は規制を超えるが、ミルクの割合が多く、ミルクを50パーセント以上含めば対象外とする規定で除外を期待している。

また、客がドリンクを注文した後、自分で店内に用意された糖分を加える場合はどうなるのかなど、グレーゾーンも指摘されているようだ。

肥満と糖尿病はアメリカ社会にとって深刻な問題だが、一方で大きなお世話と考える人たちも多く、規制と自由はいつも衝突するようだ。

 【補足】

この法律は、施行の前日に裁判所から施行差し止め命令が出て、結局施行されないこととなりました。

(伊藤嘉浩)




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