WORLD FINE WINES   on line
Wine Brokerage & Education Servises
ワールドファインワインズ                                                     for Wine Industry Professionals
HOME
WINE MAKING
VITICULTURE
TASTING
MARKETING
HAVE A BREAK
WINE TALK
ABOUT US

SITE MAP


ワインビジネスサポート 電話サポート  エデュケーションプログラム 専門資料のご提供
Google
WWW を検索 worldfinewines.com を検索




Home >

イギリス産のスパークリングワインに期待 【イギリス】 2012年8月27日


イギリス南部にはかなり大きなワイン産業があるが、世界市場でもイギリスがワイン産地として注目されることはあまりない。しかし近年、良質なスパークリングワインの産地として期待が高まってきている。

イギリス産のスパークリングワインが注目されるのにはいくつかの理由があるようだ。そのひとつは、ぶどうの栽培環境がシャンパーニュの気候環境と似てきたという点がある。

従来イギリス産のワインといえば、ドイツのワインに使われるようなハイブリッド種の白ワインが多かった。それはかなり気候が冷涼で、そうした気候環境ではハイブリッド種がより適していたためだ。

ところが近年の温暖化の影響で、イギリス南部の気候環境が、1960年代のシャンパーニュに似たものとなってきたと言われ、また土壌のタイプも似ていることから、良質なスパークリングワインの生産の可能性が期待されるようになってきた。

2008年のリーマンショック以前には、シャンパーニュ人気からシャンパーニュは供給不足に陥ったが、その時大手シャンパンハウスはイギリス南部のぶどう畑をスパークリングワインの供給基地として物色した経緯がある。リーマンショック後は、シャンパーニュの需要は急速に落ち込み、一転供給過剰に陥ったが、現在では回復してきている。

世界的に見て、スパークリングワインの市場は拡大していると見られ、スペインのカヴァ(Cava)やイタリアのプロセッコ(Prosecco)に見られるように、手ごろな価格で楽しめるスパークリングワインに人気が集まっている。

イギリスのスパークリングワインは、シャンパーニュのようなワインを手ごろな価格で楽しめるというコンセプトで訴求していくようだ。生産者らは、15年・20年後にはシャンパーニュと肩を並べるほどのワイン産地を目指すと言っている。



【関連ページ】

シャンパーニュの生産者、イギリス南部を物色 【イギリス、フランス】 2008年1月10日』
INAO、シャンパーニュのエリア拡大を決定 【フランス】 2008年3月15日』
シャンパーニュ、2013年までに高成長の回復を期待 【フランス】 2010年11月12日』
シャンパーニュ、2011年のぶどう収穫の上限を20パーセント増量 【フランス】 2011年8月18日』

Prosecco(プロセッコ)、正真性を保証するシールをボトルに添付 【イタリア】 2011年12月5日』
プロセッコ(Prosecco)、DOCGに昇格へ 【イタリア】 2009年5月29日』

将来の世界の有望ワイン産地はどこ?−そのポテンシャル・トップ10  2012年4月27日』

地球温暖化がワインにどう影響を与えるのか




Home >




       

| Home | Wine Making | Viticulture | Tasting | Marketing | Have a Break | Wine Talk | About Us | Site Map |
  WORLD FINE WINES  All Rights Reserved   プライバシーと諸条件