アメリカを代表するふたつのオーガニック推進団体、統合へ

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アメリカを代表するふたつのオーガニック推進団体、統合へ　【アメリカ】　2012年8月7日

アメリカを代表するふたつのオーガニック推進団体、California Certified Organic Farmers （CCOF）とOregon Tilthが、2012年10月に統合される。新しい組織名は、CCOF Tilthとなる。

両組織とも1970年代に設立され、その後お互いに協力関係にあった。名前にカリフォルニアとオレゴンを冠していることから地方組織と思われがちだが、CCOFは全米34州と国外3か国に2324団体のオーガニック認証生産者を持つ。そのうちぶどう生産者は182、ワイン生産者は70。

またOregon Tilthは、全米46州と国外6か国に1400以上の認証団体をかかえ、ワイン生産者は約30団体。

アメリカでのオーガニック生産物市場は年率20パーセントという高い伸びを示していて、今では農産物部門で年間310億ドル（2兆4800億円）に達している。

Oregon Tilthは、2012年7月1日からEU加盟国への輸出の際に、EUによるオーガニック認証を受けなくても、Oregon Tilthが認証していれば直接EU加盟27か国のどの国へも直接オーガニック生産物として出荷できるという承認をEUから得ている。

アメリカのワイン生産では、カリフォルニアではCalifornia Sustainable Winegrowing Alliance (CSWA)が組織され、環境保全に主眼を置いたサステイナブルなワイン生産（sustainable winegrowing）の実践が図られている。

CSWAは2010年、Certified California Sustainable Winegrowing（CCSW）という第3者認証団体を加え、オーガニックワイン生産の認証を行っている。現在では42のワイナリーの施設と162のぶどう園を含む34の組織がCCSWの認証を受けており、認証を受けているぶどう園の面積は、全米のぶどう栽培面積535,000エーカーの11.9パーセントになっている。

【関連ページ】

『アメリカ、オーガニックワインのラベル表示を明確化　【アメリカ】　2009年6月25日』
『ワインのラベルには何が表示されるべきかーラベル表示規制の動き　【アメリカ】　2011年1月29日』
『アメリカ、ワインラベルの表示に一段の規制強化の動き　【アメリカ】　2011年11月24日』

『EU、オーガニックワインのルールを定義・発効　【EU】　2012年2月14日』

『オーガニックワイン考』
『遺伝子操作ワインの出現で思う』

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