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Home > モンタルチーノ(Montalcino)は100パーセント・サンジョヴェーゼ維持を継続 【イタリア】 2011年9月10日 Rosso di Montalcino(ロッソ・ディ・モンタルチーノ)を名乗るには、使用するぶどう品種はこれまで同様Sangiovese(サンジョヴェーゼ)100パーセントに限るとする決定が下された。 これは、2011年9月7日に行われたモンタルチーノのワイン生産者の連合会Consorzio del Vino Brunello di Montalcinoの総会で、投票によって決定された。 提案は、Rosso di Montalcinoに 15パーセント程度カベルネソーヴィニオンやメルロなどのほかのぶどう品種を、Sangiovese(サンジョヴェーゼ)に混ぜることを許可するというものだったが、69パーセントの生産者がその案に反対し、ロッソ・ディ・モンタルチーノはこれまで通り、サンジョヴェーゼ100パーセントが維持されることとなった。 Rosso di Montalcinoの使用品種の基準変更に関しては、生産者の意見は拮抗しているとみられていたが、結局3分の2を超える生産者が反対に投票したことになる。 Rosso di Montalcinoは、Brunello di Montalcino(ブルネロ・ディ・モンタルチーノ)のセカンドワイン的な位置づけと見られているが、ブルネロの名声の陰に隠れて、今一つ伸び悩みが指摘されてきた。 Rosso di MontalcinoもBrunello di Montalcinoも、使用品種はSangiovese(サンジョヴェーゼ)100パーセントと規定されていたが、2008年4月にブルネロのワインの多くに、サンジョヴェーゼ以外のぶどうが使われているとして、大スキャンダルに発展した。 その際には、Brunello di Montalcinoはサンジョヴェーゼ100パーセントは堅持するが、Rossoの方は、ぶどう品種の使用規定を見直しても良いのではないかという意見は多数あった。 しかし今回の生産者自身による投票で、Rosso di Montalcinoもサンジョヴェーゼ100パーセントが維持されることになった。 【Behind the Scene】 Montalcinoのワインのぶどう品種をどう規定するかについては、かねがね意見があるようです。 今ではBrunello di Montalcinoは、トスカーナはもちろんのこと、イタリアを代表する高級ワインです。Brunelloのワインは、1980年時点では53のワイナリーが造っていましたが、今では200を超える生産者がいます。また栽培面積も、1960年には60ヘクタールだったのが、今では2000ヘクタール近くになっています。 現地の生産者自らが認めるように、今ではサンジョヴェーゼの栽培適地でないと思われるところにも、Montalcinoを名乗るためにサンジョヴェーゼが植えられ、結果的にMontalcinoのワインの質を落とすことになっているとも言われます。 サンジョヴェーゼ以外のぶどうを混ぜるというのは、サンジョヴェーゼに必ずしも適合しない土地からできるワインに、ワインとしての品質を上げるという目的で、あるいは個性を与えるという目的で、別のぶどう品種を混醸するという考え方はあるだろうと思います。 このあたりは、生産者側の理屈と消費者が選択するワインスタイルの間で、ワインの造り手としてどちらを優先させるのかということにもなりそうです。今回の決定で、サンジョヴェーゼに少量の別のぶどう品種を加えてワインを出したいという生産者には、Montalcinoの名前を使うということはできませんが、IGTなどのカテゴリーでワインを出すという選択はあり、それはそれでひとつの選択だろうと思います。 (伊藤嘉浩)
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