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OIV、2010年の世界のワイン概況を発表  2011年6月23日


OIV(L'Organisation Internationale de la Vigne et du Vin)は、2010年の世界のワイン概況を発表した。

それによると、2010年の世界全体のぶどう作付面積は前年より0.8パーセント減少した。また2010年の世界の総ワイン生産量は、2億6300万ヘクトリットルで、1998年と同じくらいの水準となった。

2010年の世界のワインの総消費量は2億3800万ヘクトリットルで0.4パーセント増加し、2007年以来の下降傾向に歯止めがかかった。

数量ベースでの世界の5大ワイン市場は順に、フランス、アメリカ、イタリア、ドイツ、中国で、フランス・イタリアは減少、アメリカ・ドイツ・中国は増加している。

数字上は、長年にわたって世界のワイン市場は大きな変化がないように見えるが、特にここ数年のワインの世界市場は、内部での変化が激しくなってきている。そのことはワイン生産・ワイン消費・ワイン取引のワインをめぐるすべての分野でみられる。

その構図は、旧来の中心的なワイン生産国・消費国での減少と新興の国々での増加だ。現在の世界のワイン市場は、旧来のマーケットでの減少を新興のマーケットが補っている。

特に中国の存在は大きく、中国のワインの生産・消費の両面ですでに世界有数で、ワイン消費においては2015年ごろには世界一となると言われている。また、ロシア、ブラジル、インドなども急速にワイン市場が拡大している。


OIV(L'Organisation Internationale de la Vigne et du Vin)は、ぶどう栽培・ワイン醸造の科学的・技術的な分野を中心に、世界のワイン関連項目をカバーする政府間組織。英語表記はInternational Organisation of Vine and Wine。日本は加盟していない。

2011年6月20日 ポルトガルで開かれたOIV総会で示された統計資料

OIV



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