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Home > イタリアワインの供給過剰問題への対処はいかに 【イタリア】 2010年9月13日 近年の日本市場に見るイタリアワインの品質向上と品ぞろえの充実は、日本のワインマーケットの中で特筆するものがある。世界市場を見ても、イタリアワインの好調ぶりは大方の認めるところだ。 ところがイタリア本国での様子は、危機感に満ちたものであるようだ。このところAntinori(アンティノリ)やGaja(ガイヤ)といったイタリアワインの大物らが、相次いでイタリアワインの将来について危機感を表明している。 Piero Antinoriは、イタリアワインの供給過剰問題に言及し、現在イタリアに植えられているぶどうの木の3分の1は引っこ抜くべきと指摘している。またAngelo Gajaは、イタリアというブランドが、世界の消費者からの品質の信頼を勝ち得るためのイタリアワイン業界こぞってのアクションを求めている。 Antinoriは、特にイタリア中部から南部に至るぶどう生産地域を挙げ、その大量かつ低品質なぶどう供給の停止に緊急の施策が必要だと指摘している。その大きな問題点として、イタリア中部で大量生産されているTrebbiano(トレビアーノ種)や南部に位置するSicily (シシリア)と Puglia(プーリア)を挙げ、これらの地域では250hl/haという驚くべき多量の収穫を行っていると指摘している。 ※ Trebbiano(トレビアーノ種)は、一部の生産者は良いワインを造っているが、ほとんどは大量生産の普及品というのが一般的な評価だろう。 ※ 250hl/haとは、1ヘクタール当たりのぶどうの収穫量で、驚くほど多いというのが実感だ。カジュアルなワインでも150hl/haというと多い印象を受ける。DOCあるいはDOCGクラスのワインだと、規制や生産者によってまちまちであろうが、50〜100 hl/ha程度なのではなかろうか。 先ごろ就任した農業大臣Giancarlo Galanは、イタリア農業にとって将来が期待できるのはワイン部門だとして、こうした指摘に対して対策の必要性を認めている。 同氏は、ぶどう生産者やワイン生産者が市場環境の悪化で、生計が成り立たないと訴えても、経済的に彼らをサポートするつもりはないと言及し、生産者はそれに対しての不満を言うべきでないと語っている。 EUでは、2009年8月より『EUワイン改革プラン』が執行されており、そのもっとも大きな眼目は、低品質ぶどう園の閉鎖だ。 フランス・イタリア・スペインがその中心的な国々だ。低品質ぶどう・ワイン生産者の市場からの退場は、自国のワイン産業の強化にとっては避けられないという政策判断だが、リストラされる現場はどこも強い抵抗を示し、計画通りに進んでいないのが実態だ。 そこには強者の論理も見え隠れし、単純な切捨て策が最善かどうかは議論があろう。世界のワインマーケットは、明らかに品質重視の方向に動いており、低品質ワインは行き場がない。これまではこうしたワインは政府による買い上げがあったが、これからは期待できないとなれば、高品質なぶどう・ワインを生産する方に生産者は転換する道は残されているのではなかろうか。 現に世界市場で好調なイタリアワインは、品質を持ったワインたちだ。 Home > |
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