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Home > 2021年のワイン界の展望 2021年1月6日 2020年、世界を席巻した新型コロナウイルス禍は、ワイン界にも例外なく押し寄せました。 コロナウイルスのパンデミックは、ワインの生産・流通・販売・消費のあらゆる部門に大きく影響し、ワイン界の様相を一変させました。 トレードフェアや試飲会はすべてキャンセルされ、ワインの流通の各段階での営業・プロモーションは機能しなくなって、ワインの情報提供が大きく制限されました。これによって世界のワインの情報流通は、大きく滞ることになったと思います。 ワインの消費現場では、たび重なるロックダウンや外出制限で、レストランなど料飲店需要が大きく落ち込みました。特にファインワインへの影響は大きく、例えばシャンパーニュでは30パーセントの落ち込みとなりました。 ただ家飲み需要に関しては、さほど大きな影響はなかったのではないかとの観測もあり、特にカジュアルな価格帯のワインは、一部ネット販売では好調が伝えられました。 流通と消費の環境によって濃淡があったと思いますが、ワイン界全体としては環境が激変したと言ってよいと思います。 コロナウイルスのワイン界への影響は、世界のワインツーリズムにも大きな影響を及ぼしました。全世界的に航空便が欠航となり、人の移動が途絶えました。観光業は甚大な影響を被ったわけですが、ワインツーリズムもその一翼を担っていました。 世界中のワイン産地への訪問はできなくなり、ワインツーリズムで生計を立てていた中小のワイナリーは、極めて大きな影響を受けました。 現代はネット社会で、コロナ禍でもリモートワークなど、人と実際に対面しないで仕事をするというやり方が現実化していますが、ワイン界においてはやはり人と人とが実際に相対してワインを共有するという、ヒューマンタッチが欠かせないのではないかと思えます。 ワインを飲んで楽しむうえでは、ワインボトルさえあれば事足りるということになりますが、実際にそのワインボトルが消費者の手に渡るまでには、多くの人がそれに関わっています。 ワインの流通・販売というのは、単にカタログ販売のように写真やデータだけを見て売買されるわけではなく、常に人と人とが対面してワインを共有し、そのワインが持っている実の姿を認識するとともに、そのバックボーンやストーリーなどの情報もあわせてワインが売買されます。 ワインの造り手からの情報は特に重要で、ボトルに詰まったワインを飲むだけにとどまらない、ワインの大元からの様々な情報が、人の手を介することによって伝搬されます。 確かにICT技術の発展で、バーチャルな環境に置き換わる部分もあるかもしれませんが、今回のウイルス禍で世界の人の往来が止まり、人的交流がなくなってしまった環境を見て、ワインの世界ではいかにヒューマンタッチの部分が大きいことであったのかを知ることになりました。 2021年のワイン界はどうなるでしょう。ワクチンが世界中津々浦々に広まると良いと思いますが、コロナの問題は、世界のワイン界に引き続き無言の大きな重しとなってのしかかり続けるかもしれません。 ワインは単にワインボトルが物流にのって動くだけではありません。ワインは世界商品ですから、生産から流通・販売そして消費と、人の手を介して情報のやり取りがなされる必要があります。 2021年は世界中の人がマスクを外し、ためらいなく大声で笑える環境となり、人が従来のように世界を往来し、ワインを屈託なく飲める環境が再来することを心から望みます。 (伊藤嘉浩)
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