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2016年、世界の酒の消費の減少トレンドが加速  2017年6月5日


世界のアルコール飲料の消費は減少が続いているが、減少はさらに加速していると、アルコール飲料の世界市場を分析しているIWSRは発表した。

IWSRによると、世界のアルコール飲料の総消費は、2011年から2015年の5年では、年平均0.3パーセントの減少だった。しかし2016年は1.3パーセントと過去になく消費が減少し、酒の消費減少トレンドがより急速になっていると見ている。

酒類のカテゴリー別では、ワインは2016年には0.5パーセントの減少となった。(スパークリングワインはプロセッコの貢献で1.8パーセントの増)

ビールが最大の減少で2016年は1.8パーセント減っている。(それ以前の5年間の年平均減少率は0.6パーセント)ビールの世界最大市場は中国・ブラジル・ロシアだが、2016年はそれぞれ4.2%、5.3%、7.8%減少している。

スピリッツ類は0.3パーセントとわずかに上昇している。2016年はウォッカは4.3パーセントと大幅に減少したものの、ジン(+3.7%)、テキーラ(+5.2%)、ウィスキー(+1.7%)が伸びた結果、微増となった。

IWSRでは、世界の酒消費は減少しているが、2018年からは反転に転じるのではないかと予測している。その理由として、ウィスキーとミックスドリンクの消費増予測に加えて、スパークリングワインの増加とアジア市場と北アフリカ諸国でのビールの消費増を予測している。

IWSR



【関連ページ】

2017年のワイン界の展望  2017年1月6日』

2016年の全世界のワイン生産量は5パーセント減少―OIV  2016年10月23日』
プロセッコ、3000ヘクタールの生産地域拡大を決定 【イタリア】 2016年5月6日』

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