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中国、ボルドー地域内のすべてのアペラシオンを法的に保護することを表明　【中国・フランス】　2016年6月5日

中国は、フランス・ボルドー域内のおよそ50にのぼるすべてのワインのアペラシオンを、GI（Geographical Identification：固有の地理的表示）として認め、保護することに同意した。

中国は2015年6月に、Bordeaux（ボルドー）という大きな地域についてはGIを認めていたが、今回はほとんど知られないアペラシオン、例えばBordeaux Haut BenaugeとかGraves de VayresなどといったAC Bordeaux内のすべてのアペラシオンについてもGIを認めることとなった。

現在中国は、ワイン・スピリッツ飲料分野では、Bordeauxのほかには、Cognac（コニャック）, Champagne（シャンパーニュ）, Napa Valley（ナパバレー）, Scotch Whisky（スコッチウイスキー）、 Tequila（テキーラ）の5つの名称のみを使用保護の対象にしているにすぎない。

今回の合意を受けボルドー委員会(CIVB)では、中国におけるボルドーワインの偽造・偽装への対処がよりやりやすくなるとしている。

中国はボルドーワインにとって量・金額とも最大の輸出先で、2015年では6300万本・2億7700万ユーロが輸出され、ボルドーワインの全輸出の4分の1以上を占めている。

【関連ページ】

『ボルドーワインが中国市場で抱える頭痛　【フランス・中国】　2011年11月18日』
『全ボルドーワインの10パーセントが中国へ出荷　【フランス】　2012年12月25日』
『ボルドーの中国資本のワイナリー、100シャトーに　【フランス・中国】　2015年2月8日』

『ニュージーランド政府、ワインの地理的表示保護制度を導入へ　【ニュージーランド】　2015年4月18日』
『ワイン生産者は、真剣にワインの偽造に対処すべき　【イギリス】　2013年5月23日』

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