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| Home > EU委員会、ワインのプリムール買いのクーリングオフを認めず 【EU】 2014年6月23日 EU委員会（European Commission）は、2014年6月13日付で、通信販売や無店舗販売等に関する従来の消費者の権利に関する指令の見直しを発効し、より消費者保護を明確にした。 その中で購買商品の無条件返品の権利は、従来の7日から14日に延長され、eBayなどのオークションサイトからの商品購入も、業者からの購入には無条件返品が適用されるなど、更に消費者保護が強化された。 しかしその中で、ワインのプリムール買い（en primeur）に関しては、購入者はその権利を有しないとされた。その理由は、プリムール買いは投機的な売買で、購入者はワインが売買成立後2年以上瓶詰め（商品化）されないことを事前に同意しているため、としている。 すべてのプリムール買いにおいてクーリングオフは適用されないが、そのための3つの条件として、 （１） 売買の時点で価格が同意されている。 （２） ワインの出荷が売買の成立後、少なくとも30日以上後であること。 （３） ワインの購入者は、売買の成立時点からワインが配送されるまでの間に、ワインの価値が変わり得るということを同意していること。 を挙げ、ワイン販売者は消費者に対し、新しいルールが適用されていることを伝える義務がある。 ワインのプリムール買いをクーリングオフの制度から除外するようにという要求は、 Wine & Spirit Trade Associationによって10年以上にわたって運動されてきたものだが、今回その要求が結実したと言える。 ただ実際のプリムール売買の現場では、売り手によって今後もクーリングオフを受け付けるところもあったり、キャンセルの期間を7日以内なら認めるなどというところもあるようだ。この辺りは、業者によって違いが出そうだ。これまでプリムール売りでキャンセルが出たことはないという業者もあるようだ。 今回発効されたEU委員会の新しい消費者の権利に関する指令の中でいくつか重要な点を挙げる。 （１） インターネットでの取引による、消費者に明示した以外の“隠れた費用”の存在の排除や曖昧な追加費用の徴収の禁止 （２） 購買商品の無条件の返品・返金期間を7日から14日に延長（配送費用を含む） （３） クレジットカード支払い時の商品代金に上乗せした金額の支払い要求の禁止 など、いくつかの消費者の権利と保護についてより明確に規定している。概要は下記リンクに詳しい。 Consumer Rights: 10 ways the new EU Consumer Rights Directive will give people stronger rights when they shop online, European Commission en primeurに関しては、 Responses to the Consultation on Distance Selling Directive 97/7/EC Contained in Communication 2006/514/EC Summary of Responses, European Commission
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