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フランス大統領府のセラーのワイン、オークションに　【フランス】　2013年5月4日

フランス大統領府のセラーに保管されているワインがオークションにかけられることになったと、フランスのオークション会社Drouotが発表した。

オークションは一般に公開され、2013年5月末に行われる。出品はボルドーとブルゴーニュが中心で、本数は1200本。価格は1本15ユーロ程度から2200ユーロ程度とされているが、中にはレアなワインも含まれ、そうしたボトルには想定以上の高値がつくことも予想される。

エリゼ宮の大統領府ワインセラーは1947年につくられ、以来数十年にわたって時のフランス大統領のコレクションとして拡充されてきた。

しかし2012年に新しく就任したオランド大統領（François Hollande）は、自身を“普通の大統領”あるいは“お金より人が好き”と言い、肥大化した大統領のワインセラーの縮小を指示し、売り上げを国庫に返納するとしている。

フランスメディアは、大統領のプライベートコレクションがオークションにかけられるのはエリゼ宮始まって以来だと伝えている。

ワインは手ごろな価格のものが多いとされるが、コレクターが関心を寄せるワインも含まれているようだ。出品ワインの中には、Chateau Laville Haut-Brion1966、Haut-Brion 1990、Domaine de la Romanée-Conti Echézeaux Grand Cru 1989 、Lafite 1975(magnum）などがあり、その他Krug Clos du Mesnil、Salon、Hugel, Trimbach、Guigalなども含まれ、最高価格がつくのはPétrus 1990だと見られている。

なお2013年3月には、イギリス政府も政府所有のワインセラーのオークションを行っている。

【関連ページ】

『ワインのオークション市場、バブルは崩壊か　　2012年10月27日』
『ブルゴーニュは中国市場で第2のボルドーと化すのかーブルゴーニュファンの危惧　　2012年11月27日』
『史上最高値のピノノワール落札　【スイス】　2011年5月23日』
『世界一高価なワインが偽物？　【アメリカ】　2006年9月9日』

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