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カスクワインは減少、ボトルワインが増える 【オーストラリア】 2013年2月11日


オーストラリアは、2リットル・4リットルといった大容量の箱に入ったいわゆるカスクワイン(cask wine)の発祥地だ。オーストラリアでは、ワイン消費の60パーセントはカスクワインといわれ、家庭の冷蔵庫には必ずカスクワインが入っているといわれるほどポピュラーだ。

しかし最近の傾向では、カスクワインの消費が減ってきている。オーストラリア最大級のワイン会社Accoladeは、カスクワインのパッケージング施設のひとつの閉鎖を決めている。替わって増えているのが普通のワインボトルに入ったいわゆるボトルワインだ。

ボトルワイン増加の理由はいくつかあるようだが、
(1) 消費者の品質志向の動き
(2) 競争激化によるボトルワインの価格低下

が主な要因だ。オーストラリアのワイン小売店頭では、時折ボトルに何もラベルが貼られていないワインが安価で売られているのを見かけることがある。これはクリーンスキンワイン(clean skin wine)と呼ばれ、メーカーが自社の名前を出さずに、在庫処分として市場に出すケースだ。こうしたワインは非常にお買い得な場合が多いが、通常の流通ワインも競争の激化で店頭価格は下落している。

消費者としては、品質と価格のバランスが非常に重要だ。消費者の観点からすれば、中身と価格が自分の基準に合っていれば、ワインがどんな容器に入っているかは大して重要ではないということなのだろう。


 【コメント】

最近の世界の主要市場、たとえばアメリカ・イギリス・フランス・オーストラリアなどではどこも消費者の品質志向の動きが顕著にみられます。

日本のワイン価格の感覚でいえば、各国とも498円〜798円程度の価格レンジは大きなボリュームゾーンを形成していますが、そのゾーンの消費は減少傾向です。

替わって伸びている価格ゾーンは、日本でいう1000円〜1500円のもう一つの大きな消費プライスゾーンです。

日本のワイン市場は、一般消費者に対してまだワインの導入期ですから、低価格ゾーンのワインはこれからもっと導入が進むのではないでしょうか。しかしその際も、いくら低価格ワインとは言え、中身を是非吟味して導入されると良いと思います。

(伊藤嘉浩)




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