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“La Rioja”の名称使用は、アルゼンチンに軍配 【スペイン・アルゼンチン】 2011年5月6日


12年にわたる“La Rioja”(ラ・リオハ)の名称の使用をめぐるスペイン・アルゼンチン両国の外交・法律問題が決着し、“La Rioja”は引き続きアルゼンチンが使用できることとなった。

Riojaと言えば、おそらく世界中の人たちはスペイン北部のRioja(リオハ)のワインを思い描くだろう。しかしアルゼンチン東北部にもLa Riojaという地域があり、“La Rioja”のラベルでワインを出してきた。

アルゼンチンのLa Riojaは、1591年にJuan Ramírez de Velascoが、母国スペインRiojaへのオマージュとしてTodos los Santos de la Nueva Riojaという町を設立したのが始まりのようだ。

しかし近年は、スペインのRiojaのワインの世界的な名声で、スペインの生産者からは、アルゼンチンがこのままRiojaの名称を使い続けてよいのかという疑問の声が上がっていた。

この問題は、1999年スペインの原産地呼称管理委員会によって正式に法廷闘争として提起され、審議されてきたが、今回アルゼンチンの連邦裁判所は、スペインのRiojaのワインとアルゼンチンのLa Riojaのワインはワインとして非常に異なり、国際市場で混乱を及ぼすことはないとして、引き続きアルゼンチンのLa Riojaの使用を認めた。

両ワインの大きな違いは、スペインのRiojaはぶどう品種はTempranillo(テンプラニーヨ)で赤ワイン、アルゼンチンのLa Riojaは、Torrontes(トロンテス)で白ワイン。

現状、世界のマーケットでの露出度は圧倒的にスペインのRiojaだ。しかしアルゼンチンの白ワインのLa Riojaが店頭に並んだ時に、消費者がその両者を問題なく別物のワインと区別できるかどうかは疑わしい。

なぜなら、消費者はRiojaと言えばスペインワインだと思っているので、そこに白ワインのLa Riojaが登場すれば、同じようにスペインのRiojaの白だと思っても不思議ではなかろう。

こうした時こそ、販売者側のきめ細かな消費者へのガイドが必要となるだろう。



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