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Home > コンステレーション、オーストラリア部門を売却 【オーストラリア、アメリカ】 2010年12月28日 世界最大のワイン会社コンステレーション(Constellation Brands, Inc.)は、オーストラリア、イギリス、南アフリカに展開しているワイン事業を、シドニーに拠点を置くChamp Private Equityに売却する。売却額はおよそ2億9000万豪ドルと見られる。 売却の対象は、コンステレーションの持つほとんどすべてのオーストラリア、イギリス、南アフリカのワインブランド、ワイナリー、施設、ぶどう畑で、現在の従業員も一緒に譲渡される。 コンステレーションは過去2年、ポートフォリオの見直しなど、利益改善のために手を打ってきたが難しかったと認めている。 コンステレーションは、2003年に当時オーストラリア最大のワイン会社だったBRL Hardyを19億豪ドルで買収した。しかし今回それを含めて、その他の事業を合わせて2億9000万ドルで売却することとなった。 売却によって得られる資金は、負債の返済の一部に当てられる予定という。なお正式な譲渡の完了は、2011年1月末になるとしている。 【Behind the Scene】 ここ何年か、世界の大ワイン資本といわれる企業の多くの業績は、苦戦を強いられているといってよいようです。 2003年当時、コンステレーションによるHardysの買収は、オーストラリアのワイン界のみならず、世界のワイン界に衝撃を与えました。この2年後の2005年には、オーストラリアのもうひとつの大ワイン資本South CorpがFoster’sによって買収されました。 この頃は、ニュージーランドではMontana, Corbansをめぐって買収合戦が繰り広げられたり、アメリカのBeringerがオーストラリアのWolf Blassを買収したり、世界のワイン界に合従連衡の嵐が吹き荒れた時期でもありました。 コンステレーションはその後、Mondaviを手に入れるなど、各ワイン資本はブランド強化、ポートフォリオ強化によって世界のワイン界の席巻を目指したはずでした。 しかし現実は彼らの思惑通りには動いてはいないようです。2008年9月のリーマンショックは、たしかに高額ワインの売上に大きな影響を与えたかもしれませんが、彼らの苦戦はそれ以前から顕在化していたように思います。 思いますに、今もって彼らの持っているワインの売れ行きが芳しくないところを見ると、結局それらのワインが消費者の支持を受けていないというところに行き着きます。 彼らはラベル(ブランド)の獲得に走ったわけですが、ワインの中身の獲得に一生懸命だったわけではありません。私にはこのあたりが消費者と販売者のギャップとして現れているのではないかと思えます。 2011年の世界のワイン界の注目点の一つに、世界の大ワイン資本の動向が挙げられます。Constellation Brands, Foster’s, Diageo, Pernod Ricardなど、今後のなりいきに注目したいと思います。 (伊藤嘉浩) Home > |
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