シャトーラフィット、2008年ヴィンテージのボトルに漢字を採用

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シャトーラフィット、2008年ヴィンテージのボトルに漢字を採用　【フランス】　2010年10月29日

Chateau Lafite Rothschild（シャトー＝ラフィットロートシルト）は、2008年ヴィンテージのボトルに漢数字で『八』の文字をすべてのボトルに入れると発表した。

Chateau Lafite Rothschild 2008

少しわかりづらいが、メインラベルの上に
赤字で『八』の字が見える。

ラフィットによれば、これは中国でのワイン生産を記念してのことで、漢数字の『八』は、現地のぶどう園のスロープの傾斜を完璧に表現している。このワインを飲むときにはその記念すべき年のことを思い出して欲しかったとコメントしている。

中国では、シャトーラフィットのブランド力は圧倒的で、他の有名ワインを寄せ付けない知名度を持っている。

数字の8は、北京語でも広東語でも繁栄を意味する発音と似ていて、中国ではラッキーナンバーとして縁起が良い数字と見られている。数字の『八』は、日本でも末広がりで縁起が良い数と思われているのと同じだ。

ここ2～3年ほどで、中国からのボルドーのトップワインの購入は急増しており、このことがボルドーのトップワインの急激な値上がりの大きな原因だと見る向きは多い。

今回の2008年ヴィンテージのラフィットのリリースは、中国での圧倒的な知名度を生かした、明らかに中国に照準を合わせたマーケティングと言えよう。

ちなみにこの報道がされた翌日午前中には、ロンドンではラフィットへの大量の注文が出て、価格は更に20パーセント上昇し、ケースあたり10,160ポンド（およそ132万円）の値がついたという。（この価格は小売価格ではなく、取引価格）

なおラフィットの2008年ヴィンテージの市場へのリリースは2011年になってからだ。

【関連ページ】

『シャトーラフィット、中国でワイン生産へ　【中国・フランス】　2009年3月31日』
『2009年のボルドープリムール、史上最高価格に　【フランス】　2010年6月29日』
『2009年のボルドー・プリムール売りが詐欺の標的に　【中国】　2010年4月30日』
『世界のワインは中国を目指すーその実態と実情【Part 1】　【香港】　2010年6月1日』
『ボルドーワインの輸出、EUを除くと中国がトップに　【フランス】　2010年3月17日』

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