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ワイン品評会の結果はあてになるのか 【アメリカ】 2009年9月23日


各地で頻繁に開かれるワイン品評会(ワインショー)だが、その結果にどれほど信頼性があるのか。

このほど、2003年に全米で開かれた13のワイン品評会の結果についての分析が、カリフォルニアのHumboldt State Universityの前教授Robert Hodgsonによって、Journal of Wine Economicsに発表された。

研究報告では、2003年に13のワインショーに出品された4000を超えるワインの中で、金賞(ゴールドメダル)を与えられたワインに一貫性はほとんど認められなかったと結論付けている。

調査結果では、およそ2500のワインが3つ以上の品評会に出品され、そのうちの47パーセントが少なくともひとつのワインショーで金賞を獲得していると指摘している。

また、金賞受賞ワインの98パーセントは、平均よりわずかに上だったに過ぎない。5つのワインショーに出品し、少なくともひとつのワインショーで金賞を獲得したワインの75パーセントは、ほかのワインショーでは入賞していない。このことはいかにワインのジャッジに一貫性がないかを示しているとしている。

教授は、このとんでもない結果の不一致をどう説明するのかとワインショーのあり方に疑問を呈している。

UC Davisのワイン学教授でワインテースティング専門家のHildegarde Heymannは、ランダムにワインに金賞が与えられるという状況について、これは驚くには当たらないことだと言っている。なぜなら、コンテストのジャッジたちは、ワインテースティングの充分な訓練を受けていないので、一貫してワイン評価をする正しいテースティング能力がないからだと指摘している。

Hodgsonの研究結果に対し、全米最大のワインショーLos Angeles County Fair's wine contestの主催者である Robert Smallは、すべてが彼の一方的な断定だと反論している。

ワインショーの目的は、消費者に有益な情報を与えることであり、同時に優れた技術を持つワインメーカーやワイナリーを選ぶことだ。巨大ワイン会社が巨額のマーケティング費用を投じて支配しようとする現状のワイン市場で、ワイン品評会は、多くのワイナリーが市場に対して節度ある方法で、それらのワインを消費者に知らしめるという役割を担っている、と述べている。

Hodgsonは、一度金賞を受賞したワインは繰り返し賞を受賞することはほとんどない。これが事実だ、と述べている。

〈参考〉An Analysis of the Concordance Among 13 U.S. Wine Competitions,pges 1-9 ,Robert T. Hodgson



【関連ページ】

金賞受賞ワインの日本市場での現状については、
金賞受賞ワインの怪』をご参照ください。

ワインの流通と販売に携わる人たちがすべきテースティング
問題のあるワインを見極める 【第1回】
問題のあるワインを見極める 【第2回】

おかしなワインメダルにノー(オーストラリア) 2005年4月7日』




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