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酵母にストレスを与えないようにすると、良いワインになる 【スペイン】 2009年9月12日


酵母にとって、ぶどう果汁の糖分をアルコールに変換するというのは、ストレスがかかる仕事のようだ。

スペインのバレンシア大学(University of Valencia)のAgustin Aranda博士は、酵母の遺伝子がストレスに反応することを突き止め、そのストレス反応のメカニズム修正することで、酵母の活性を改善しようという研究を進めている。

この研究は、イギリス・エジンバラのHeriot-Watt Universityで開かれたSociety for General Microbiologyの学会で発表された。

Arandaは、現代のワイン造りでは、ワインの発酵の際にドライイーストが使われ、ドライイーストが発酵を始めるまでのプロセスもあいまって、酵母の細胞にストレスによるダメージを与える原因となっていると指摘している。

同時に、ぶどう果汁が発酵を始めて、アルコール度数が高まるにつれて、酵母細胞もダメージを受け、ワインの酸化はさらにそのダメージを助長するとしている。

研究者らは、酵母のライフスパンをコントロールするのに重要な役割を果たすと見られるsirtuinsと呼ばれる酵素群を発見していて、彼らは、酵母の遺伝子を操作することによって、発酵過程のパフォーマンスを改善できる可能性があると考えている。

同博士は、我々の研究の目的はワインの醸造技術を向上させることだが、我々の酸化による酵母のストレスと老化に関する発見は、ぶどう及びぶどう果汁が持っている抗酸化物質が果たす役割を理解するうえで、潜在的に役立つのではないかと語っている。

Taking the stress off yeast produces better wine



【関連ページ】

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