シャンパーニュ、売上減少も生産者はむしろ歓迎

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シャンパーニュ、売上減少も生産者はむしろ歓迎　【フランス】　2009年2月12日

2008年のシャンパーニュの全体の売上は、前年比で5パーセントほど減少した。この売上減少に対して、生産者はむしろ歓迎の姿勢を示している。

シャンパーニュはそれ以前のおよそ7年にわたって世界需要が急増し、生産が追いつかない事態が発生していた。生産サイドでは、年率せいぜい2パーセント程度の増加が適正だと見られていたが、実際の需要はそれをはるかに上回る状況が続いていた。

2008年の売上減少は、それまでの急増の沈静化と10月以降の世界経済の収縮が大きな原因と見られるが、需給のバランスは一服すると見られる。

この先シャンパーニュの売上がどうなっていくのかは予想がつきにくいが、シャンパーニュの売上は世界経済と密接な関係があるのは確かだろう。

2008年のシャンパーニュは、世界で最も大きな市場のひとつであるイギリス市場でも12パーセントの減少となり、アメリカ市場とともに大きく減少した。また、ヨーロッパ全体では18.6パーセントの減少となった。

急激な増加を示していた中国、ロシアなどの新興消費国も、今後の経済情勢でその消費は影響されるだろう。

なお、INAO(Institut National des Appellations d'Origine)は、2008年にシャンパーニュのエリア拡大を決めている。

【関連ページ】

『シャンパーニュ、一転して価格下落へ　　2008年11月11日』
『INAO、シャンパーニュのエリア拡大を決定　【フランス】　2008年3月15日』
『シャンパーニュの生産者、イギリス南部を物色　【イギリス、フランス】』
『シャンパーニュの需給がタイトに』
『シャンパーニュの消費が世界的に拡大』

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