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Chブラーヌ・カントナック、グランヴァンで初めてカルメネールを使用 【フランス】 2012年3月19日


ボルドー・メドック・マルゴーの2級格付けのグランヴァン(Grand Vin)、Chateau Brane Cantenac(シャトー=ブラーヌ・カントナック)は、2011年のヴィンテージで、カルメネール種(Carmenere)をブレンドしたと発表した。オーナーであるHenri Lurton(アンリ=リュルトン)氏は、その理由を気候環境の変化に対応したと述べている。

カルメネール種はかつてはボルドーの6大品種のひとつに数えられ、19世紀にはボルドーでかなり植えられていたぶどう品種だが、1860年代のフィロキセラ禍(Phylloxera)によってほとんど絶滅し、ボルドーではごく一部で残ってはいるものの、現代では使われることのないぶどう品種。

現在では、フィロキセラ禍以前にチリに渡ったとみられるカルメネールが、チリを代表するぶどう品種としてお目見えしている。

Lurton氏は、1990年代に一度カルメネールの栽培を試みたが、成熟せずうまくいかなかった。しかし地球温暖化の影響で、気候環境が変わってきたため、2007年に再びほんの少しだけカルメネールを植えて、2011年が初の収穫となったと述べている。

2011年のBrane Cantenacに使われたカルメネールは、わずか0.5パーセント。Lurton氏は、カルメネールはボルドーを起源とするぶどう品種であり、気候環境の変化でこの地に適するということになれば、ボルドーに再び登場するのは必然だと思うと述べている。



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