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Home > 中国、ソーテルヌの輸入を許可 【中国】 2010年9月17日 OIV(ワインの国際的な政府間組織)は、中国がSauternes(ソーテルヌ)など甘口ワインの輸入を公式に許可したと発表した。 中国はワインに含まれる総二酸化イオウ量(total SO2)の上限を250ml/lに設定しており、貴腐ワインなどの甘口ワインなど、それ以上の二酸化イオウ量を含むワインは輸入が許可されなかった。 今回の基準の修正は、中国で2005年より始まった、ワインについての基準見直しの一環として出てきたもののようだ。 中国は明らかに、ワインをこれからの中国産業の重要品目のひとつと位置付けており、国内での消費拡大はもとより、国際市場に打って出ようとする将来の戦略的な輸出品目と位置付けている。 ワインの二酸化イオウの含有量250ml/というのは、それ自体は国際基準に照らして標準的である。(日本やアメリカなどは350ml/l) 実際は、現在では一般的にはそれよりかなり少ない量の添加しかされていないのが実態だ。 ただし、甘口ワインに関しては別で、その基準より多い量の二酸化イオウが添加されることがある。おそらく中国では、これまでなぜ甘口ワインにはより多くの二酸化イオウが必要になるのかが理解されていなかったため、しゃくし定規に基準を適用していたのではなかろうか。(国によっては、甘口ワインなどには別の基準を設けている。) 中国ワインが国際市場に打って出るとなれば、ワインは国際基準に沿った造り方がされなければならない。現にこれまで中国では、ぶどうの果汁を50パーセント使っていればワインと認めていたのを、近年100パーセントでなければならないと基準を変更している。 中国のワイン界の一部は、OIVへの加盟申請を提出しているようだが、OIVは政府間組織であるため、中国政府からの加盟申請ではないとして、OIVは申請を受け付けていない。 中国政府は今のところOIV加盟に対して積極的でないと言われる。それは、加盟すれば加盟の基準を満たさなければならず、世界の加盟ワイン生産各国とのコンセンサスをベースとしたぶどう作り・ワイン造りを政府として是認・主導する立場に立たされることになるため、その準備がまだできていないからではなかろうか。 過去にソーテルヌを中国に輸出した生産者は、ワインを税関で押収され、廃棄処分されたと語っている。その時中国税関がとった対応は、中国政府の基準に沿ったものであるので、税関職員の対応を非難するわけにはいかないかもしれない。しかし中国がワインをより理解して、その方向で今回のような修正が図られるのは良いことだと、世界のワイン関係者からはポジティブな意見が聞かれる。 いずれ中国が、本格的にワインの世界市場に生産者の立場で出て行こうとなれば、ぶどう作り・ワイン造りの基準を示す必要があろう。これは日本のワイン産業にもまったく同じことが当てはまるのではなかろうか。 OIV(International Organisation of Vine and Wine) WORLD FINE WINESでは、 ワインビジネスに必要な基礎的理解のために シリーズ 『A-1 果汁及びワインにおける二酸化イオウの使用』 を提供しています。ぜひご一読いただけたらと思います。詳しくはこちらからどうぞ。
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