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Home > アルザスの生産者、ぶどう品種のラベル表示廃止に大反対 【フランス】 2009年8月3日 アルザスのワイン生産者らは、ラベルにぶどう品種を表示することを廃止しようとする動きを、アルザスワインを崩壊させる言語道断な動きだとして、強い反対の意を唱えている。 INAO(ワインの原産地呼称を統括する組織)は、2005年アルザスワインのラベル表記に関して、従来とられていたグランクリュワインについてのぶどう品種名表示義務を解除し、表示しなくても良いとするオプションを導入した。 しかし今回の動きは、最終的にアルザスワインのぶどう品種表示を禁止しようとする動きだとして、多くのワイン生産者がその動きに反対を唱えている。 ラベルからぶどう品種表示をなくそうとする動きに反対する生産者らは、アルザスのワインは、ぶどう品種の個性が発揮され、それをラベルに表示して、わかりやすく消費者に伝えることで発展してきた。もしそれをなくしてしまえば、同じ生産者が造ったたとえばPinot Gris(ピノグリ)とGewurztraminer(ゲヴェルツトラミナー)を、消費者はどうやって区別するのだと強い懸念を示している。 動きに反対する200にのぼる生産者らは、アルザスぶどう栽培者協会に対して、そういう変更を行えば、消費者を混乱させるとして公開書簡を送っている。 【Behind the Scene】 アルザスワインのぶどう品種表示廃止の動きの背景には、ほかのフランスワインが採用している、ワインがとれた土地の個性がワインの特徴を最も反映するとするAOCの概念に、アルザスワインを合わせようとする勢力がアルザスの中にあるようです。 現に今も、フランスのAOCワインでは、アルザスワインを除いてラベルへのぶどう品種の表示が認められていません。この問題は、ワインの個性が何を持って優先的に決められるのかという、根本的な概念の違いによるものです。 フランスのAOCシステムは、ワインの個性はその土地が代表する、という基本概念を取っていますから、土地の個性よりぶどうの個性が優先するという考え方に反対する勢力もあるのでしょう。 ただ、実際の世界マーケットでは、今やフランス流のAOCの概念は、特に消費者にとっては理解不能で、ニューワールドワインに代表されるように、消費者はラベルに表示されたぶどう品種を頼りにワインを選んでいるという実情があります。 フランスワインの不振の大きな原因のひとつは、ラベル表示のわかりにくさにあるというのは、今では世界マーケットの共通認識ともなっています。 アルザスワインは、フランスのAOCワインで唯一ぶどう品種表示が認められているワインですが、フランスワイン全体に対して改革の必要性が求められる昨今、アルザスワインのぶどう品種表示廃止の動きは、改革に抵抗する守旧的な動きだとの批判も聞かれているようです。 (伊藤嘉浩)
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