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アルザスワイン、ラベルに品種名を表示しなくてもよいことに 【フランス】 2005年6月5日

INAOは、アルザスのワイン生産者に対して、グランクリュのワインに対して必ずしも品種名をラベルに表示しなくてもよいとする決定を出した。この決定は2005年3月21日に出された。

この決定は、アルザスの50のグランクリュすべてに適応される。(グランクリュはアルザスワイン全体の4パーセントの生産量を占める。)これにより今まですべてのグランクリュワインに義務付けられていた品種名のラベル表示がオプションとなる。

この決定に対しては、生産者間に賛否両論がおこっている。賛成派は、『この決定でその土地の持つテロワール(terroir)がより強調され、ワインの特徴をよりよく示すことになる』としている。

一方Maison TrimbachのPierre Trimbachら反対派は、『アルザスワインから品種表示を取ってしまったら消費者は迷ってしまう。消費者がアルザスワインを買うときに最も重要視するのは、ボトルの中がどんなワインであるのかであり、もしそのことを放棄したらアルザスワインは死んでしまう』と反対している。

アルザスぶどう栽培者協会の会長Jean-Paul Goulbyは、『この決定にはINAO会長のRene Renouの意向が強く働いたのだ。彼は、アルザスグランクリュをほかのフランスワインと同様の扱いにしたかったのだ。』と語っている。

同氏はまた、『ほとんどの生産者は少なくともはじめのうちはぶどう品種をラベルからはずすということはしないだろう。そうすることによって消費者が離れてしまう可能性があるからだ。』と指摘した。







       

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