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NASAの技術でブショネを除去　【アメリカ】　2008年12月12日

NASAの研究者らによって開発された、AiroCideと名づけられた空気清浄システムが、ワインのコルクテイント（ブショネ）の除去に効果がありそうだ。

コルクテイント（ブショネ）は、ワインに不快な臭いをつける厄介者で、世界中のワイナリーが頭を痛めている大きな問題だ。AiroCideは画期的な空気清浄システムだが、その応用でブショネの原因物質であるTCA (2,4,6-trichloroanisole：トリクロロアニソール)を24時間以内に90～95パーセント除去できるという。

この技術は、チタニウムの二酸化物を触媒とする素材を通すことによって、あらゆる有機物が酸化され、最終的に二酸化炭素と水になるという。AiroCideは、現在すでに病院などの空気清浄システムとして使われていて、空気中の有害物質や有害微生物を99，99パーセント除去できるという。

この技術はもともと、1990年代に宇宙ステーションで果物や野菜を新鮮に保つために開発されたものだが、現在すでに病院などの医療現場、食品加工や保存などに使われるようになっている。今後ワイン・飲料界での応用も期待できそうだ。

（参考）AiroCide

【関連ページ】

『コルクテイント（ブショネ）の問題』

『赤ワインを飲むと頭痛が起きるー原因物質を特定、測定できる装置を開発』
『フランスの研究者、コルクテイント（ブショネ）除去キットを開発』

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