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Home > ヨーロッパは『補糖』に甘すぎる 【EU】 2008年3月6日 ヨーロッパワインの『補糖』の禁止問題は、2007年12月末に決着を見た『EUのワイン大改革』の中で、フランス、ドイツなどヨーロッパ北部の国々の強硬な反対で、結局実現しなかった。 しかしEU内のワイン生産者、とりわけ北部に位置するブルゴーニュやアルザス、シャンパーニュの生産者の中でも、補糖に対して否定的な生産者もかなりあるようだ。 彼らの言い分は、補糖をすればより高いアルコール分は得られるが、ワインとしてのバランスがくずれてしまい、良いワインにはならないと主張する。 実際ヨーロッパでは、毎年何十万トンという砂糖がぶどう果汁に添加され、ワインが造られている。これは昔から行われていて、いわば伝統ともいえるが、そのせいできちんとしたぶどう栽培がおこなわれていないという側面が確かにあるようだ。 未熟なぶどうから良いワインは生まれないが、補糖をすれば少なくとも適当なアルコール度は得られるというわけだ。良心的なヨーロッパの生産者達は、とにかく補糖をすれば適当なワインになるというこの風潮を良しとしていないようだ。 補糖の問題は微妙な問題であり、特に北部のヨーロッパにとって、天候不順によるぶどうの作柄の不作は大きな問題だ。ただ一方で、ぶどう作りを熱心にしなくても補糖でカバーできるという生産者も多く、ヨーロッパワインの低迷の大きな要因のひとつともとらえられている。 補糖の禁止に反対する側の言い分のひとつは、補糖の必要のない温暖なぶどう栽培地域では、補酸(酸を加えて酸度を調整すること)をしているのだから、我々はその逆をやっているだけだというものだ。 最近は地球温暖化のせいか、ヨーロッパのヴィンテージは安定しており、この状況なら本来は、どの地区もほとんど補糖の必要はないのではないかという声も聞かれる。 補糖は長年やり続けていることなので、簡単には止められないというのが本音かもしれない。 (伊藤嘉浩)
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