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Home > ワイン生産者は地球温暖化に肯定的? 2007年11月1日 2007年10月末にアメリカ・シカゴにおいて、世界各国から参加したワイン専門家によって、近年のぶどう栽培地の気候変化に関してどう考えるかの議論が行われた。 このセミナーは、『ぶどう園の気候変化の現実とワイン生産者はこの現実に今後どう向き合っていくのか(the reality of climate change in the vineyard and how winemakers will react to it over the coming years)』という論題で、Serena Sutcliffe MW(セレナ=サトクリフ:マスターオブワイン)の司会のもと、世界各国からのワインメーカーによって行われた。 パネルに参加したワイナリーは、 Antinori(アンティノリ:イタリア・トスカーナ) Planeta(プラネタ:イタリア、シシリー) Louis Roederer(ルイロデレール:フランス、シャンパーニュ) Chateau Palmer(シャトーパルメ:フランス、ボルドー) Grosset(グロセット:オーストラリア、クレアバレー) Taylor Fladgate(テイラーフラッドゲート:ポルトガル、ポート) 参加者からはさまざまな意見が聞かれたが、温暖化に対して肯定的な意見も多く聞かれたという。それらは、
など。 Wine professionals remain positive over climate change, Decanter 【コメント】 2007年11月の現時点から見ると、全体的に過去数年の世界のワイン産地のヴィンテージは悪くありません。それは、どの夏も寒くなかったからです(南半球の一部を除く)。2003年のヨーロッパの過去に例のない暑さによるヴィンテージは記憶に新しいところですし、2005年は多くのヨーロッパのワイン産地で傑出したヴィンテージになっています。 特にドイツの最近のヴィンテージは、過去にはないような良好な気候に恵まれ、非常に良いといわれます。ドイツの赤が非常によくなったという声も聞こえるようになっています。ただし冬場の気温が下がらず、アイスワインができないという事態も起こっています。 こうしてみると、限られたここ数年を見る限りでは、世間では地球温暖化で大変だと言っていますが、ワインの生産現場ではこの事態はワインにとって必ずしも悪くないという実感があるのではないでしょうか。 しかし中長期的に見た場合、継続的な気温上昇がもし本当に続くとすれば、ワインの生産現場に極めて大きな影響が現れ、そこから出てくるワインの品質・スタイルに大きな変化を及ぼすことになるのではないかと私自身は考えています。 上記Decanterのサイトに、オーストラリアのDr Richard Smart(リチャード=スマート氏)がコメントを寄せていますが、見識のある見方だと思います。 (伊藤嘉浩)
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