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オーストラリアワインの供給過剰、今後2年間は沈静へ 【オーストラリア】 2006年11月29日

オーストラリアワインを統括する政府機関、オーストラリアワインブランデー公社(Australian Wine and Brandy Corporation)は、この1〜2年、供給過剰が懸念されていたオーストラリアワインだが、2007年、2008年の短期2年の供給予想では、供給過剰は解消される見込みだと発表した。

特に来たる2007年の収穫については、多くの地域で霜害をこうむり、さらにはそれに続く干ばつでぶどうへの水分供給が十分でなく、少なくとも20パーセントは全体として収量が減るとの見通しを立てている。

また、霜害によるぶどうのダメージは2007年だけにとどまらず、2008年のぶどうの生育にも影響を与え、そのせいで2008年の収量も減少すると見ている。

公社では2006年の現時点においてオーストラリアは4億6千万リットルの供給過剰ワインを抱えていると見ているが、2007年以降は供給過剰は解消されると見ている。このことはこのところの価格下落にも歯止めがかかり、国際市場でも有利に働くと見ている。

オーストラリアワインは、国際市場では引き続き堅調な推移を見せ、最大輸出国であるイギリス市場とともに、アメリカへの輸出が急増すると見ている。またカナダ、中国を重要な輸出先と見ている。

オーストラリア国内の生産地で見ると、冷涼気候帯で造られるワインに対する需要が増加していて、従来圧倒的な量を産出してきた温暖な気候帯の産地との需給調整が今後は必要となってくる。

これまでオーストラリアワインは順調に伸びてきたが、今後は国内市場、輸出市場とも成長は鈍化する。今後はそれを見越して技術革新、新しいマーケットの開拓、新しいワインスタイルなどが求められるとしている。


Source : Lower harvest yield forecast for 2007, but current plantings adequate to meet projected demand, by Australian Wine and Brandy Corporation


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