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オーストラリアのワイナリー数、2000を超える 【オーストラリア】 2006年5月24日

オーストラリアのワイナリーの数は、過去10年以上にわたり一貫して増え続けているが、最新の2006年Australian & New Zealand Wine Industry Directoryで、その総数が前年の1899から増加し、2008ワイナリーに上ることが明らかとなった。

オーストラリアのワイナリー数は、過去10年の平均で毎年107ずつ増えていることになり、1998年には998ワイナリーであったことからすると、8年で倍増したことになる。また、統計がとられ出した1983年には、ワイナリーの総数は344であった。特に1990年代後半から現在に至る伸びは急激である。

マーケットの中身を見てみると、販売数量では上位20社で全体の85%のワインを販売している。このことは1988のワイナリーで残りの15%のマーケットをシェアしていることを示している。オーストラリアワインの輸出マーケットでは、上位6社が全輸出の77%を握っている。

オーストラリアのワイン生産者の69%は年間のぶどう処理が100トン以下(注)の小規模生産者である。


【コメント】

過去10数年にわたり、破竹の勢いで世界を席巻しているオーストラリアワインですが、実態は限られた生産者によってマーケットが支配されていることがわかります。特にここ数年は、オーストラリアの国内外ともにワイナリーの合従連衡が激しく、きわめてダイナミックな動きを見せています。

最近では、一部では供給過剰が懸念され、ワイナリー・ヴィンヤードの乱立に歯止めがかかるのでは、との意見も聞かれます。しかし一方では強気の意見も多く、国内はもとより国外のワインマーケットでオーストラリアワインが占めるシェアはさらに上昇すると見て積極投資に出ているところもあります。

全体の大多数を占める小規模生産者の中には優れたワインを造っているところも多く、それらのワインが流通に乗って、消費者が優れたワインにアクセスしやすい環境となることが求められます。


(注)100トンのぶどうからワインを造ると、おおよそ一箱12本入りで8000ケース程のワインができます。

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