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オーストラリアワインの快進撃、スローダウンか 【オーストラリア】 2006年1月20日 過去数年にわたり世界のワイン市場を席巻してきたオーストラリアワインが、いよいよ踊り場を迎えつつあるかもしれない。 現在オーストラリアワインは、世界の最重要ワイン輸出マーケットであるイギリスでは第1位、アメリカではイタリアワインについで第2位のマーケットシェアを誇っている。この快進撃を下支えしてきたのは、オーストラリア政府の強力なワイン産業育成のインセンティブによるぶどう栽培面積の急激な増加にあることは間違いないが、そろそろ供給が需要を上回りだしてきたかもしれない。 オーストラリアワイン全体としては2005年の中間期では依然として国内・国外消費とも前年を上回っているが、特に国内消費の伸びは鈍化してきている。それに伴い、一部で供給過剰によるぶどう価格及びワイン価格の下落が起こっている。 特に国内マーケットでは、ここ1〜2年でクリーンスキン(clean skin)と呼ばれる、ラベルを貼ってないワインが店頭に並ぶようになり、1本5〜6ドル程度で販売されている。クリーンスキンのワインは、ラベルがないためぶどう品種、ヴィンテージなどのワイン情報がなく、生産者側の処分品であるという印象を強く受ける。 事実、ぶどうの供給では一部で過剰状態となっている部分も出ており、引き取り手のないぶどうも見られるようになっている。マーケットではクリーンスキンの出現と相変わらず根強い人気の4リットル・2リットル等のカスクワインに引きずられて全体のワイン価格が下落傾向にあるのは間違いないようだ。 すでにフランスを筆頭にヨーロッパではぶどう・ワインの供給過剰は深刻化しているが、いよいよオーストラリアもこのまま供給が増え続ければ、供給過剰の問題に直面することになるかもしれない。 (伊藤嘉浩) |
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