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大量の余剰ワインを消毒用アルコールに蒸留―コロナの影響で　【フランス】　2020年5月18日

フランス政府は2020年5月、1億4000万ユーロ（およそ160億円）分のワイン200万ヘクトリトルを100リットル当たり70ユーロで消毒用のアルコールに蒸留すると発表した。

これは、新型コロナウイルスによって売れなくなったワインを消毒用のアルコールジェルなどの原料として生産しようというもの。

フランス財務大臣や農業食料大臣など関係閣僚の会合で、コロナウイルス感染拡大の中、大量の余剰ワインが発生しているフランスワイン産業救済のため合意された。

フランス最大の農業労働団体Fédération Nationale des Syndicats d’Exploitants Agricoles (FNSEA)は、5億ユーロのパッケージを要求していたが、当面1億4000万ユーロの救済パッケージとなった。

フランス政府は、ワイン産業に従事する人たちは、既に実行されている政府保証のローンをはじめ、更なる政府のサポートを受けることができると確約している。

フランス政府は、今回の措置はフランスワイン産業にとって第一段階のサポートで、必要とあればさらに追加の救済措置をとるとしている。ワインの追加的な蒸留措置も含まれるかもしれないとしている。

【関連ページ】

『シャトーラトゥール、2012年ヴィンテージのリリースを延期―コロナウイルスで　【フランス】　2020年3月19日』

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