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Home > 大量の偽ピノノワールを世界最大級のワイン会社が購入、販売―E&J Galloは被害者か 【フランス・アメリカ】 2010年2月12日 フランス・ラングドック(Languedoc)のいくつかのワイン業者が、大量の偽のピノノワールを数百万ユーロ(数億円)で、アメリカのErnest & Julio Galloに販売したとして捜査がおこなわれている。E&J Galloは、constellation brandsと並び世界最大級のワイン会社だ。 Galloが購入した偽物のピノノワールは、同社の主力ブランドのひとつであるRed Bicycletteでピノノワールとして販売されている。 WORLD FINE WINESでは、2009年2月にこの偽ピノノワールの問題を報じているが(関連ページ参照)、およそ1年にわたる捜査で、全容が明らかになってきたようだ。 この大規模な詐欺事件に関わったとして、ふたつのワイナリー、5つの協同組合、ネゴシャンのDucasseとSieur d'Arquesら13社が起訴されている。しかしSieur d'Arquesは、自社のワインメーカーが認めているにもかかわらず、容疑を否認しているようだ。 捜査によれば、2006年から2008年の間に、Sieur d'ArquesはE&J Galloに400万ユーロ(およそ5億円)約1,800万本相当の偽のピノノワールを販売したとされる。ピノノワールは、ほかのぶどうより高額で取引されるため、加担したワイン業者はこれにより大きな利益を得たと見られる。 ワイン界では、ワインの偽装事件は頻発するが、今回の偽装は規模においては過去最大だ。 今回の一件については、本当にGalloは事実を知らなかったのかとの指摘もある。世界最大級のワイン会社であり、ワインの専門会社であるE&J Galloが、ワイン購入に当たって、その真偽をもし本当に見定めることができなかったとなると、それはそれでお粗末過ぎるという指摘だ。 同時に今回の事件は、アメリカとのワイン貿易、しいてはアメリカ国内のフランスワインの販売に非常に大きな影響を及ぼすかもしれない。 2008年には、イタリアワインのBrunello di Montalcino(ブルネロ・ディ・モンタルチーノ)の偽装問題が発覚し、これに対しアメリカ政府は厳しい措置をとった。それ以降いまだにブルネロに対しては、その正真性を証明するイタリア政府発行の証明書がないと輸入できない規制が続いている。 今回の一件で、アメリカ政府がフランス政府に同様の措置を求めるのではないかとの憶測もあり、もしそうなれば、アメリカへ輸出されるワインの正真性をフランス政府が保証する審査と書類手続きが必要となり、ワイン貿易に大きな混乱が生じかねないという懸念だ。 なお、Red Bicycletteは、ピノノワールのほかにシャルドネ、シラー、メルロなどのストレートバラエティのワインシリーズで、Galloの直販サイトでは、カリフォルニアで購入する場合の価格は、1本11,99ドルとなっている。
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