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2009年のVINEXPO、一段とフランスワインが中心に　【フランス】　2009年1月18日

2年に一度開かれる世界最大のワイン見本市VINEXPO（ヴィネクスポ）が、2009年6月21日から25日まで、フランス・ボルドーで開催される。

今回のVINEXPOは、2008年秋以降の世界経済の収縮を危惧してか、すでに2008年末で出展枠がいっぱいになったとされる。

出展者の内訳では、フランスの生産者の出展比率が一段と高まったようで、全出展者の過半数をフランスワインが占めると見られる。

過去数回のVINEXPOについて、フランスワインの比率が高すぎるという批判も多くあり、ワイン見本市としてはイギリスで開催されるLondon International Wine Fairのほうが、ワインを選択しやすいという声も上がっている。

VINEXPO主催者側は、世界のマーケット構造を尊重した会場のスペース配分を行うとしているが、やはりフランスで開催されるだけに、自国ワイン中心に傾くのはやむをえないようだ。

2009年のVINEXPOではオーストラリア、チリ、ニュージーランドなどのニューワールドからの出展はかなり減ることになるようだ。過去2回のVINEXPOでのニューワールドからの出展の減少は、2003年の猛暑の中で行われたVINEXPOでの、ニューワールドからの出展者が置かれた過酷な会場環境とその後のVINEPO側の対応が、いまだに影を落としているという見方も多い。

また、Pernod RicardやDiageoなど大手のワイン会社のいくつかは今回出展しないという。期間中の会場へのひどい交通渋滞を伴ったアクセスの悪さなどを指摘する声も多く、批判や非難を内包したイベントではあるが、ワイン界の最新の生の情報、各種のワイン関連イベントを享受できる世界最大のワイン見本市であることに変わりはない。

出展者は世界45カ国から2,400社、来場者数は40,000～50,000人にのぼると見られる。

なお、VINEXPOの裏年に開催されてきたVINEXPO Asia-Pacificは、2010年5月25～27日香港で開催される予定。香港での開催は連続3回目となる。

（参考）VINEXPOの公式サイト

【関連ページ】

『VINEXPO 2007、オーストラリアなどの生産者に破格の待遇で出展要請』
『Vinexpo Asia-Pacific、2008年香港で開催』

『ワイントレンドと日本市場』

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