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VINEXPO 2007、オーストラリアなどの生産者に破格の待遇で出展要請 【フランス】 2006年11月18日

2年に一度フランスで開かれる世界最大のワイン見本市Vinexpo(ヴィネクスポ)に、主催者側がオーストラリアなどからの出展を求めて、出展費用の20パーセントを割り引くとして出展拒否を続けている国々に、再度の出展の説得をおこなっている。

ことの発端は、2003年夏におこなわれたVinexpoで、フランスなどが出展したメインホールは空調が施されていたが、オーストラリアなどニューワールドのワインが出展したホール3では冷房がおこなわれず、その年にヨーロッパを襲った猛暑も手伝って、ホール3では気温が45℃にも達したことからおこっている。

当時ホール3にはオーストラリアのほかニュージーランド、南アフリカなどから数百社が出展していたが、高温のせいでコルクが飛び出るなど出品ワインへのダメージもあり、苛酷な環境下での出展となった。イベントの終了後出展者らはVinexpoに対し、出展費用の補償を求めたが受け入れられず、それ以降参加各国はVinexpoへの出展を拒否していた。事実2005年のVinexpoには、それらのどの国のワイナリーも単独で出展した巨大会社以外は出展していない。

次回の開催を来年に控え、Vinexpo側は各国への出展要請をおこなっており、そのインセンティブとして出展料の20パーセント割引を打ち出したようだ。この要請に対して2003年の犠牲者たちがどう応えるのかは今のところはっきりしない。

Fosters(フォスターズ)やde Bortoli(デボルトリ)などのオーストラリアの大会社は、単独で出展するが、それでも国の後ろ盾としてオーストラリアの旗がほしいと思っている。

Vinexpoへの出展再開についてはそれぞれ参加者の思惑も交錯している。世界的なワイン見本市としてLondon International Wine and Spirits Fairがあり、こちらのほうは言語が英語であり、準備も楽だし商談もスムーズにいく。ワインの生産過剰を抱え始めたオーストラリアにとっては効率が良いかもしれない。しかし、規模ではVinexpoが最大だ。

Vinexpoへの来場者数は、およそ40,000人。会場の60パーセントはフランスワインでそのうちの30パーセントはボルドーワイン。

Vinexpo 2007は、2007年6月17日から21日に開催される予定。




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