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Home > ロバート=モンダヴィ氏、死去 【アメリカ】 2008年5月19日 Robert G. Mondavi(ロバート=モンダヴィ)氏が、5月16日未明Napaの病院で死去した。94歳だった。 Robert Mondaviは、カリフォルニアワインは言うに及ばず、世界のワイン界に大きな影響を与え足跡を残し、間違いなく現代のワイン界をリードしたひとりだった。 彼は、Napaを世界最上のワイン産地として世に問い知らしめ、“Father of Napa(ナパワインの父)”と呼ばれた。 彼は1966年にNapaでワイナリーを立ち上げたが、それ以前のアメリカのワインは、ヨーロッパのワインを似せてつくるだけの単なる安酒ととらえられていた。 Robert Mondaviは、その卓越した洞察と驚くべき情熱とエネルギーで、ヨーロッパ以外の地でヨーロッパの銘醸地に匹敵する優れたワインが造り出せることを証明した。このことはワイン界にとって、あるいは消費者の考えを変えさせるという意味において革命的なことであった。 1979年には、ボルドーのChateau Mouton Rothschild(シャトームートンロートシルト)のBaron Philippe(フィリップ男爵)との間で、Opus One(オーパスワン)をカリフォルニアで共同で立ち上げるに至った。 その後もMondaviは世界市場に進出し、世界を代表するワイナリーとして市場をリードすることになる。しかし、2000年ごろには巨大化したMondaviは経営不振に陥り、2004年には世界最大級のアメリカのワイン会社Constellation Brands(コンステレーションブランズ)に買収されることになる。 二人の息子MichaelとTimとは、大会社となったMondavi Coporationの運営で対立するなど、晩年の事業経営はうまくいかなかったが、ロバート=モンダヴィが世界のワイン界に残した足跡、とりわけ現在のニューワールドワインの繁栄の礎(いしずえ)を築いた大きな功績は、近代のワイン史に特筆され、その名は永く留められるだろう。
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