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イギリス、ワイン消費がビール消費を上回る 【イギリス】 2005年8月25日

イギリスといえばパブ、飲み物といえばビールとして知られているが、最新の調査によると、イギリスの家庭でのワインの消費が初めてビールを上回った。調査によるとイギリスにおける全アルコール飲料の伸びは1999年から2004年の5年間で15パーセントであったのに対し、ワインは23パーセントの伸びとなっている。

調査によるとイギリスでの家庭消費では、ビールはワインに次ぎ2位となり、パブでの消費も昨年1年間では4パーセントの減少となった。レポートではイギリス人がワインに惹かれるのは、より豪華な感じがし、ヨーロッパ風の休日を連想させるなどのイメージ効果とともに、各スーパーマーケットチェーンによる強力な販促が功を奏していると分析している。

対照的にフランスでは、同じ期間のワイン消費量は4パーセント減少し、トータルのアルコール飲料は6パーセント減少している。アルコール飲料への支出金額では同じ期間でフランスは7パーセント増加しており、より高級な酒にシフトしていることがわかる。

フランスではワインは特に若い世代で“保守的で古臭いもの”として捉えられている。ニューワールドのワインがワイン消費を急速に押し上げる牽引車になっているイギリスと違い、フランスのスーパーマーケットやレストランではニューワールドのワインに接することも難しい状況となっている。

The Mintelの市場分析Drinking Habits in Europeによると、過去1年でイギリス人の88パーセントがアルコール飲料を飲み、これはフランス人の86パーセント、ドイツ人の70パーセントを上回るものであった。その中でフランス人の67パーセントがワインを飲んだのに対し、イギリスでは63.9パーセント、ドイツでは34.2パーセントであった。

イギリスWine and Spirit Trade AssociationのJohn Corbet-Milwardは、『イギリスでワイン消費が伸びているのは、イギリス人がより洗練されてきたり、よく旅行もするようになったりというライフスタイル全体の変化の中で起こっているものだ。フランスではワインは老人が飲むものと見られているようだが。』と言っている。


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