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| パブでの禁煙法がパブ内でのワインの売り上げ増加に貢献 【イギリス】 2005年7月1日 パブでの喫煙を禁止するというイギリスにおける禁煙法が、イギリスのパブの景色を変え、伝統的なビール一辺倒の注文からワインへと注文が移行するだろうとパブの経営者ばかりかビール製造会社までもが考えている、とロイターが伝えている。 『いままではパブで出されるワインは酸化していて、パブでワインを注文することは、失望させられるということがほとんど保障されていたが、ここにきてその様子が急激に変わってきた』と8600店舗余のパブを展開するイギリス最大のパブチェーン、Enterprise InnのTed Toppenは語っている。 パブでの禁煙が完全に実施されるのは2007年中だが、パブの一部ではすでに店内の禁煙を実施しているところがある。Wetherspoonsでは、現在10パーセントの店舗で禁煙を実施しているが、2006年5月までに650店舗全店を禁煙にするという。 『禁煙にした店舗では、ワインの注文が急激に増えており、一緒に食べ物の注文も増加している。これは単純にワインが食事とマッチしているというだけのことだが、今パブで起きている現象はそれ以上だ。』 『食べ物の注文はパブにとっては稼ぎ頭で、店によっては売り上げの40〜50パーセントを占めている。このことからも店を禁煙にすれば、食べ物の注文がさらに増え、それにしたがってワインの売り上げも増えることになる』、と同じく8000店舗を展開するPunch TavernsのFrancis Pattonも語っている。 Punch Tavernsでは、現在ワインは15パーセント程度の伸びになっており、全売り上げの6パーセントだが、食べ物の比率が多い店舗ではワインの売り上げは全売り上げの10〜15パーセントを占めている。 また、パブが女性客を取り込もうと努力していることも、ワインの売り上げ増加に大きく貢献しているという。女性にとって、ワインを誰かと一緒にあけるというのは大きな楽しみであるに違いない。 イギリスビール・パブ協会（British Beer and Pubs Association）によると、過去10年でビールの売り上げは18パーセント減っている。しかし販売数量に関しては、まだビール6に対してワインは1の状況だ。なかでもエール(ale)は健闘していると同協会は語っている。 |
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