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アメリカのワイン市場、22年連続成長 【アメリカ】 2015年12月22日


2015年のアメリカ市場でのワイン消費は3億2170万ケース(750ml/12)となり、22年連続して増加するとIMPACT Databankは発表した。ただ2015年の伸びは前年比でわずか0.2パーセントで、過去22年間で最低の伸びだと指摘している。

微増にとどまった理由は景気のせいで、特にレストラン・バーなどでの外飲みの数字が伸びなかったためとみている。しかしスパークリングワインの伸びは6パーセント(1770万ケース))に達し、全ワインの5.5パーセントを占めるに至っている。

スパークリングワインのカテゴリーは、2008年のリーマンショックで落ち込んだが、それ以降7年連続の増加となっている。このカテゴリーをけん引しているのは特にProsecco(プロセッコ)で、Cava(カヴァ)やアメリカ国内産の大手ブランドスパークリングワインも大きく増加している。またシャンパーニュも増加している。

スティルワインでは、ここ数年大人気のMoscato(モスカート)は依然好調で、輸入ワインではニュージーランドワインが二桁増を見せている。またロゼも健闘している。

大量のワイン消費を支えているのはカジュアルなワインで、Barefootは10億ドル(1200億円)を超える売り上げを誇っているし、Franziaは箱入りワイン(カスクワイン)で最大の売り上げを上げている。更にオーストラリアのYellow Tailは、輸入ワインの中で最大の売り上げとなっている。

アメリカのワイン消費は、2013年にフランスを抜き現在世界一となっており(統計により異なる)、今後はその状態が続くと見られている。ただ一人あたりのワイン消費量では、アメリカは特段に多いというわけではない。今後、アメリカと中国のワイン市場は引き続き注目が注がれるだろう。



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