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牛にワインを飲ませて肉質を良くする 【フランス】 2012年7月17日


牛にワインを飲ませると肉質が良くなるとして、南仏ラングドックの酪農家が実践を始めている。実践している農家によると、ぶどうと大麦、干し草を混ぜたものを与え、それから2リットルのワインを飲ませると、より引き締まって赤みと脂身が程よく混ざった、おいしい肉になるという。また、マスカット種のワインを与えることで、アロマティックな肉の生産も期待している。

ただ牛にワインを与えるのはコストがかかることなので、最上級の部位では1キロ100ユーロ程度の価格になるという。価格の高さから、この肉を使えるのはトップクラスのレストランに限られるとみられるが、ミシュランの星を獲得しているシェフは、その独特のテクスチャーと調理中の肉の馴染みの良さは魅力的で、パリのトップレストランはこぞって使うことになるだろうと話している。

フランスの研究者らは、牛にワインを与えるのは化学的な栄養状態を変えるだけではなく、牛の健康状態も良くすることになるとしている。

オーストラリアでは、すでにワインを絞った後の搾りかすを牛に与えると、牛乳の量が増えることが確かめられている。また、希釈した酢を牛に与える生産者もある。

日本では、高級牛にビールを飲ませるといったことが行われているが、ワインは牛肉の品質に貢献するのだろうか。





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