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ニュージーランドワインの輸出は好調、しかし為替水準で逆風も 【ニュージーランド】 2010年7月28日


New Zealand Winegrowers statisticsによると、ニュージーランドワインの輸出は、2010年5月時点で、過去11か月の統計で、数量ベースでは前年同期の103.7百万リットルから131.4百万リットルと126.7パーセントの増加となった。

また金額ベースでは、916.14百万ドルから959.32百万ドルに上昇したが、伸び率では104.7パーセントにとどまった。

2010年5月時点で、過去11か月の平均の1リットル当たりのワイン輸出価格は7.80ニュージーランドドルで、前年同期の価格は8.84ドルでおよそ1リットル当たり1ドルの下落となっている。(ニュージーランドドルは、現在64円近辺)

輸出金額の平均価格が下がっているのは、ニュージーランドドルが高値水準にあることが主な要因だろう。

現在の世界環境では、世界の主要通貨である米ドルとユーロが安く、これらの通貨で決済する物品については、輸入者側は為替の恩恵を受けるが、輸出者側には厳しい環境だ。

従来ニュージーランドドルは、米ドルに対しおよそ50パーセント程度の水準で交換されてきたが、現状は73パーセント程度となっている。

同様のことはオーストラリアドルについても言える。オーストラリアドルは、過去20年程度のスパンで見ても、米ドルに対してはおよそ65パーセント程度というのがざっくりとした水準だったであろう。

しかし今では米ドルに対し、90パーセント近辺の水準で推移しており、輸入者側からみると価格が高いということになる。

ワインのマーケットで言えば、現在の世界の為替環境からすると、ヨーロッパやアメリカのワイン、あるいは米ドル・ユーロで決済されるワインには割安感があり、それ以外の通貨での決済は割高感が出る。

したがって、世界的に需要が高まっているニュージーランドワインといえども、1リットル当たりの平均出荷価格は抑制されるというのは、輸入者側の論理から言って致し方のないところだろう。



【関連ページ】

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