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ボルドーでミルデュー(mildew)の被害が深刻に　【フランス】　2008年6月17日

ぶどうに最も大きなダメージをもたらす病害のひとつであるミルデュー(mildew)が、ボルドーで急速に蔓延しつつあり、今年のぶどうの作柄に深刻な影響を与える可能性が高いとInstitut Technique de la Vigne et du Vin, ITVはぶどう生産者に対し最大級の緊急アラートを発表した。

今回のミルデュー被害は、過去最悪だった1988年を上回ると予想され、先週は20～30パーセント程度の被害であったものが6月16日には40パーセントに拡大したとしている。

シャトー側では対策を講じ、これ以上の感染を食い止めたいとしている。

ミルデュー(mildew)って何？

ミルデュー(mildew)とは、カビによって感染する病気です。ぶどうがかかる最も深刻な病気の一つで、感染が蔓延すると最悪の場合そのぶどう園のすべての収穫が壊滅するほどの被害をもたらします。

ミルデュー(mildew)にはふたつの種類があります。ひとつはdowny mildew（ダウニーミルデュー）、もうひとつはpowdery mildew（パウダリーミルデュー）です。powdery mildewはoidium（オイディウム）とも呼ばれます。

今回ボルドーで発生したミルデューは、その発生のタイミング、発生環境から見てdowny mildew（ダウニーミルデュー）のほうでしょう。

どちらのミルデューも、ぶどう、しいてはワインに深刻なダメージをもたらす病気として知られています。ミルデューは生産地、品種を問わず発生するため、世界中のワイナリーは感染に常に気を使っています。

（伊藤嘉浩）

【関連ページ】

『UC Davis　害虫に耐性のある台木を開発』
『オーガニックワイン考』
『Viticulture（ヴィティカルチャー）とは』

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