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| Home > “飲めない”世界的なワインコレクション、盗まれる 【スウェーデン】 2006年8月28日 時価6000万円とも見られる世界最大級のトップボルドーワインのコレクションが、スウェーデンのレストランから7月22日から23日にかけて窃盗団によって盗まれた。レストランのオーナーは盗まれたワインは“飲めない”と言っている。 このコレクションは、ボルドーの1級シャトー600本の完全なコレクションとしてギネスブックに認定されているもので、Chateaux Lafite, Latour, Haut-Brion, Margaux, Mouton-Rothschild およびChateau d'Yquemの1900年から2000年までのそれぞれのヴィンテージを完全にカバーしている。 窃盗団はそれ以外のワインには手をつけず、指紋も一切残っていない。また、電話線は切断され、監視カメラにもカバーがかけられ、プロの窃盗団であることは間違いないと見られている。 被害額はおよそ6000万円に上ると見られ、最も高価なワインは1945年のラフィットロートシルトでおよそ80万円にのぼるが、コレクションには保険がかかっているとレストランは言っている。 またレストランでは、このコレクションは売り物としてではなく、博物館的なコレクションとしてあるもので、その大部分は飲める状態ではないと言っている。 ロンドンのクリスティーズとサザビーズでは、今のところこれらのワインに関するアプローチはなく、また出所不明のワインの売り込みもないと言っている。両社とも、コレクションが完璧でも、飲める状態のものでなければ価値は大してないだろうと見ている。 サザビーズのワイン部門の責任者Stephen Mouldは、コレクターは以前ほどワインのコレクションにとびつかなくなっており、窃盗団は合法的なチャネルで売りさばくことが難しいと気づくだろう。が、最終的にはどこかに行くことにはなるだろうと言っている。 レストランの支配人Lars Fagerlundは、すべてのワインは写真に収められ、一部は番号も打たれているため、市場でさばくのは難しいと言っている。クリスティーズのワイン部門責任者David Elswoodは、何者かに依頼されて盗まれたのではないかと考えている。 Elswoodは、コレクションの中にこの世に1本しかないというボトルはひとつもないが、珍しさはある。もしこれが“飲める”コレクションなら巨額のお金を払おうという人もいるかもしれないが飲めないのでは難しいだろう。もしかするとロシアかアジアのどこかに装飾的価値があると思って買う人がいるのかもしれないが、ワインの世界は小さく、新聞に広告を打つなどということはできないだろうと見ている。 Source：’ 'Undrinkable' record collection of Bordeaux stolen’ by Panos Kakaviatos and Maggie Rosen, Decanter Home > |
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